『いぬやしき』で木梨憲武16年ぶり映画主演!佐藤健が初の悪役に
奥浩哉の漫画「いぬやしき」実写映画版の主要キャストが発表され、謎の事故でサイボーグと化しヒーローとして活躍する初老の主人公をとんねるずの木梨憲武、かたや同じ能力を手に入れ悪に染まっていく青年を『るろうに剣心』シリーズの佐藤健が演じることが決定した。木梨は『竜馬の妻とその夫と愛人』(2002)以来、16年ぶりに映画主演となり、佐藤は自身初の悪役に挑む。
原作は、2014年から「イブニング」で連載スタートし、単行本8巻が200万部を突破した人気漫画。主人公は、うだつのあがらない定年間際のサラリーマン・犬屋敷壱郎(木梨)。ある日突如サイボーグと化した彼が覚醒した能力で人助けに自分の存在意義を見いだしていく一方で、同じ能力を持った高校生・獅子神皓(佐藤)は敵対するすべての人間を壊滅させるべく暴走。獅子神によって危機的状況に陥った日本を救うべく、犬屋敷が立ち上がる。奥浩哉原作の『GANTZ』シリーズや『図書館戦争』シリーズ、『アイアムアヒーロー』などのヒットメーカー、佐藤信介がメガホンを取る。
原作ファンだったという子供たちの後押しもあって出演を決意したという木梨は、「僕の役柄は犬屋敷家のお父さんであり、実年齢より老けているおじいちゃんのような外見のサラリーマンです。そんな男が家族や日本を救うために超人的な能力を使って戦う、という面白くてやりがいのある役なので、演じさせていただくことはすごく光栄です」と不条理なキャラクターに魅せられた様子。また、中井貴一に本作への出演について話したところ「木梨くん、犬の映画やるの?」と返されたというユーモラスなエピソードも。「その悔しさをバネに気合いを入れて頑張っています。ワンワン」と“リベンジ”を誓っている。
そんな木梨と佐藤との共演も見ものだが、本作で初の悪役に挑む佐藤は「実年齢とはかけ離れた役ですし、僕が演じてもいいのかという葛藤もありました。しかし、ここまでスケールが大きく、心惹かれるキャラクターを前に、俳優としてこの役を演じたいという気持ちを抑えることができませんでした」と気合い十分。「獅子神が自分にとっての悪を圧倒的な力で殲滅していくシーンには、爽快感すら覚えました」とすっかり役に没入しているようだ。
その他のキャストに、獅子神の幼なじみで犬屋敷に協力する安堂直行に本郷奏多、獅子神に思いを寄せる女子高生・渡辺しおんに二階堂ふみ、犬屋敷の娘・麻理に三吉彩花、息子・剛史に福崎那由他、妻・万理江に濱田マリ、獅子神の母・優子に斉藤由貴が決定。さらに、獅子神が起こした事件を追う萩原刑事という映画オリジナルキャラクターとして伊勢谷友介が出演する。3月1日にクランクインし、4月末クランクアップ予定。(編集部・石井百合子)
映画『いぬやしき』は2018年より全国東宝系にて公開