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ボイコットされたジョニー・デップ「ハリウッドはもう必要ない」

第76回カンヌ国際映画祭

悲しい言葉が止まらず… - カンヌ映画祭でのジョニー・デップ
悲しい言葉が止まらず… - カンヌ映画祭でのジョニー・デップ - Stephane Cardinale - Corbis / Corbis via Getty Images

 現地時間17日、第76回カンヌ国際映画祭でオープニング作品『ジャンヌ・デュ・バリー(原題) / Jeanne du Barry』の公式会見が行われ、ジョニー・デップが自身を取り巻く現状について率直な思いを語った。

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 ジョニーは2020年、元妻アンバー・ハードへのDV疑惑をめぐるイギリスでの名誉毀損訴訟で敗訴したことで、ファンタジー大作『ファンタスティック・ビースト』シリーズから降板させられた。翌年には主演映画『MINAMATA-ミナマタ-』の北米公開日がなかなか決まらないことを受け、「(自分は)ハリウッドでボイコットされている」と The Sunday Times に語ったが、昨年6月、いわれのないDV加害者としてのレッテルを貼られて仕事を失うことになったとして、アンバーを訴えたアメリカの裁判で勝訴。風向きが変わり、フランス映画『ジャンヌ・デュ・バリー(原題)』で3年ぶりの実写映画出演が実現する運びとなった。

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 とはいえ、『ジャンヌ・デュ・バリー(原題)』のカンヌオープニング作品選出にも抗議の声が上がるなど、そう上手くはいっていない。会見で「今もハリウッドからボイコットされているように感じるか?」と問われたジョニーは、「いいや、全く。だが、ボイコットされているように感じないのは、僕がもうハリウッドのことを考えないからだ。ハリウッドにこれ以上の必要性を感じない」と回答。「とても奇妙な時代だよ。皆が自分自身でいたいと望んでいるのに、周りの人と同じ行動を取らなければならないからそうできない。周りに従いたいなら、ご自由にどうぞ。僕は違う側に行くよ」と淡々と続けた。

 「過去5、6年で僕や僕の人生について皆さんが読んだものの大半は、恐ろしく書かれたフィクションだ。僕たちはこの映画について語るためにここにいるわけだが、『調子はどうですか?』と質問しながらも、裏には『ああ、おまえが嫌いだ』という声が隠されている。それがメディアってものだよ」と同じく淡々とではありながら、メディアへの不信感をあらわにする一幕も。

 前日行われた『ジャンヌ・デュ・バリー(原題)』の公式上映で7分間のスタンディングオベーションを贈られたジョニーは、目に涙を浮かべていたが、同作が“カムバック作”と称されることには納得がいかないという。

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 「“カムバック”という言葉について考え続けているんだ。なぜなら、僕はどこへも行かなかったから。実際、ここから45分くらいのところに住んでいる。多分、当時、人々は恐怖とかから僕に電話するのを止めたのかもしれないけれど、僕はどこかよそへ行ったわけじゃない。ずっとここにいた」と訴えた。会見でのジョニーの言葉とその語り口を聞く限り、裁判勝訴の恩恵はほとんど得られていないようだった。(編集部・市川遥)

第76回カンヌ国際映画祭は現地時間27日まで開催

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