サマータイムマシン・ブルース (2005):映画短評
サマータイムマシン・ブルース (2005)後の『カメ止め』にも通じる伏線回収とチーム感
初出演映画となるムロツヨシが放つ、ただならぬ村杉蝉之介感に、ドラマ「浦安鉄筋家族」の浪人生もまったく違和感ない本多力など、公開から15年を迎え、いろいろ面白いことになってる“世にもムダすぎるタイムトラベル”。戯曲原作ならではのミニマムな展開ながら、リピーター続出の心地良すぎる伏線回収に、いつの間にSF研の面々を応援したくなるチーム感など、その変わらぬ熱量は『カメラを止めるな!』に通じるものがある。ひと夏の青春映画としての着地点など、後に『少林少女』を撮るとは思えない本広克行監督の意気込みも感じる一作。本作から15年後が描かれた続編の映画化も期待してしまうのも当然だ。
この短評にはネタバレを含んでいます