ブリック (2005):映画短評
ブリック (2005)ハードボイルドな高校生探偵だど!
ハメットやチャンドラーら、ハードボイルド小説の世界観を高校生活に置き換えた、ライアン・ジョンソン監督の長編デビュー作。『ナイブズ・アウト』にも声だけ出演したジョセフ・ゴードン=レヴィット演じる主人公は、前カノの死の真相を追うなか、図書館裏で情報屋と落ち合い、演劇部のファムファタルに接触し、麻薬密売組織のボスの“実家”へ(母親も登場!)。高校生らしくないセリフ回しや、随所に「ツインピークス」のオマージュも感じられる“ごっこ”感に、本作以降コンビを組むスティーヴ・イェドリンの奇妙なカメラワークなど、とにかく異質。これを観れば、『最後のジェダイ』に不向きな人材だったことがよく分かる!
この短評にはネタバレを含んでいます