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幸せはシャンソニア劇場から (2008):映画短評

幸せはシャンソニア劇場から (2008)

2009年9月5日公開 120分

幸せはシャンソニア劇場から
ミルクマン斉藤

古き良きフランス映画へのオマージュとして。

ミルクマン斉藤 評価: ★★★★★ ★★★★★

いまでも日本に根強く残る「フランス映画というイメージ」の原点は、具体的にはルネ・クレール映画、あるいはマルセル・カルネ&ジャック・プレヴェールの、詩的かつ民衆的な作品の数々だが、これにまっ正面からトリビュートしたような佳篇。ナチ占領前夜、リベラルな空気が頂点に達したパリ下町で巻き起こる芸能と恋と政治のメロドラマは、いささかベタだがそれもまた良し。イーストウッド映画御用達トム・スターンの、暗闇を恐れぬキャメラも雰囲気たっぷり。歌手(新人ノラ・アルネデゼール)だけでなく、支配人も子供も大道芸人も組合活動家も歌い踊るミュージカル・シーンは、デザイン・色彩ともになかなかシャレている。

この短評にはネタバレを含んでいます
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