ホーカスポーカス 2 (2022):映画短評
ホーカスポーカス 2 (2022)ライター2人の平均評価: 3
約30年ぶりでも変わらないとは、さすが魔女姉妹
3人の魔女姉妹を演じるベット・ミドラー、サラ・ジェシカ・パーカー、キャシー・ナジミーが、約30年ぶりの続編なのに、まったく見た目が変わっていないところが、まさに魔女。オリジナル作の真髄はこの3人が楽しく喧しくドタバタすることにあるととらえて、前作の楽しさをそのまま継承するのが、きっと今回のコンセプト。17世紀の魔女が現代に復活してカルチャーギャップに慌てるなど、前作を踏まえたシーンも続々。
愉快なオマケとして、前作に登場した、ギレルモ・デル・トロ監督作の常連ダグ・ジョーンズが演じる、おしゃべりするゾンビのビリーが今回も登場。彼と魔女ウィニーがどんな間柄だったのかは、見てのお楽しみ。
オリジナルの楽しさをしっかり引き継いでいる
1993年のオリジナルは、公開時は批評も興行成績もぱっとせず、決してヒットとは言えなかった。しかしその後、家族みんなで見られるハロウィン映画として定番の存在に。その間、ベット・ミドラーは続編を作ろうと言い続けてきたそうで、ついに実現した今作のミドラー、サラ・ジェシカ・パーカー、キャシー・ナジミーは、本当に楽しそう。前作とまるで変わっていない感じで、すんなりと役に戻っている。さらに、冒頭に出てくる、昔の彼女らを演じる3人の若い女優たちが、しっかりエッセンスをつかんでいてなんともお見事。前作同様、良い意味でのばかばかしさが魅力のコメディ映画。