転がるビー玉 (2020):映画短評
転がるビー玉 (2020)オトナの事情や意見が見え隠れ
再開発中の渋谷の切り取り方は興味深いが、ルームシェアするモデル、ミュージシャン、編集者の3人の生活は、かなり雰囲気重視。萩原みのり演じる孤独ゆえに下半身がユルい編集者も、リアルに見せながらやっぱり嘘っぽい。同じ嘘でも、『tokyo.sora』ぐらいのハッタリや魅せ方は必要だろう。宇賀那健一監督作としては、まだまだ観れる方で、3人の新進女優の見本市としてもまずまず(今泉佑唯には、現「渋谷ストリーム」に向かってガチで歌ってほしかった感アリ)。とにかく、いろいろとオトナの事情や意見が絡んでいそうで、これでは30年前の『オクトパスアーミー シブヤで会いたい』の頃と、何も変わっていない。
この短評にはネタバレを含んでいます