僕たちの嘘と真実 DOCUMENTARY of 欅坂46 (2020):映画短評
僕たちの嘘と真実 DOCUMENTARY of 欅坂46 (2020)この136分を直視する覚悟はあるか?
『DOCUMENTARY of AKB48』で、アイドルドキュメンタリーを変えた高橋栄樹監督が6年ぶりに手掛けるのは、約5年に及ぶ欅坂46戦記。冒頭でクレジットされるメンバー名が、まるで告別式の参列者に見えたかと思えば、渡邉理佐が語るワード「犠牲」や“幻の9thシングル”MV撮影時の「祝祭」を思わせるカットなどから『ミッドサマー』を思い起こさせ、終始、不穏な空気に包まれる。そして、17年と19年の「紅白歌合戦」後に起こった出来事も明らかに。そういう意味で衝撃映像の連続だが、公開延期に伴い、「新たなる希望」が叫ばれた無観客配信ライブ&インタビューが追加されたことで、映画としての厚みも一層増した。
この短評にはネタバレを含んでいます