さよなら、バンドアパート (2021):映画短評
さよなら、バンドアパート (2021)森田望智ら、3人のヒロインが魅力的
破天荒な主人公に関しては、なかなか感情移入できないかもしれないが、“バンドマンあるある”が盛りこまれ、KEYTALKらのライブシーンがしっかり撮られているという点では、近年あまりなかった音楽映画。ノスタルジックな女性との思い出が、主人公の背中を押していくという意味では、『ボクたちはみんな大人になれなかった』にも繋がるが、妙に昭和感漂う森田望智ら、こちらの3人のヒロインもなかなか良き。作り手の思いが強すぎるあまり、正直バンドアパートの存在&功績を知らないと「??」となるところもあるが、ファンならエンドロールで流れる新録音の「Can't remember」を聴けるだけで十分高まる。
この短評にはネタバレを含んでいます