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階段の先には踊り場がある (2021):映画短評

階段の先には踊り場がある (2021)

2022年3月19日公開 132分

階段の先には踊り場がある
(C) LesPros entertainment
なかざわひでゆき

青春は自由気ままで面倒くさくて、甘酸っぱくてほろ苦い

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 芸術系大学に通う優等生ゆうこは、ひねくれ者の先輩と別れた後も同棲しているが、実は彼に対する想いを断ち切れていない。大学の総務部で働く若者・滝は恋人との結婚を意識するが、しかし学生時代の挫折感を引きずって決断できない。そんな2組の男女が人生の岐路に立たされ、やがて各々の物語が意外な形で交わっていく。どこまでも平凡な恋愛模様を、日常のささやかなエピソードの積み重ねで描くわけだが、絶妙な会話のキャッチボールと超自然体な役者陣の芝居、リズミカルな演出の三位一体がとても新鮮。自由気ままで楽しくて、それでいて頭でっかちで面倒くさくて、振り返れば甘酸っぱくてほろ苦い。キラキラじゃない青春が実に愛おしい。

この短評にはネタバレを含んでいます
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