生まれゆく日々 (2021)：映画短評

本編と対をなすタイトルを持つ『DEATH DAYS』のメイキングムービー。とはいえ、主人公の友人役で本編に出演している前原滉主演作『彼女来来』を監督した山西竜矢が構成も手掛けているとあって、いろいろと着眼点が面白い。そんななか、軸となるのは、自ら長久監督をクドいて企画を立ち上げた「森田剛とは何者なのか？」。衣装合わせに颯爽と自転車で現れる剛さんや、振付なしの自由すぎるダンスに戸惑う剛さん。そして、打ち合わせの合間に一人たたずむ剛さんと、あまり見たことのない姿は貴重だろう。作品に懸ける熱量が伝わる4日間＋αの記録であり、ツッコミ気味な湯川ひなによるナレーションも聴きごたえアリ。