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手塚治虫「ブッダ」初のアニメ映像化!吉永小百合、吉岡秀隆が声優に

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ブッダとは対極の勇者チャプラの母を演じる吉永小百合とブッダの声を演じる吉岡秀隆
ブッダとは対極の勇者チャプラの母を演じる吉永小百合とブッダの声を演じる吉岡秀隆

 手塚治虫の最高傑作といわれ日本国内で約2,000万部を発行、世界各国でも翻訳・出版されアメリカでは、コミック界のアカデミー賞と呼ばれるアイズナー賞最優秀国際作品部門を2度にわたって受賞した「ブッダ」が吉永小百合堺雅人吉岡秀隆ら豪華声優陣を迎え『手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく』としてアニメ映画化されることが発表された。

 「ブッダ」のコミックは海外では英語、フランス語、ポルトガル語、韓国語、中国語、スペイン語、イタリア語で翻訳され出版され世界中で愛読されているが、映像化は意外にも今回が初めて。過去、いくつか映像化のオファーがあったが、原作の物語があまりにも壮大すぎて映像化するのが難しく、数社が道半ばにして断念していた。しかし、東映の岡田社長の映像化に向けた熱い思いから映像化企画が動き出し、構想から10年を経て、全3部作として最高の脚本が仕上がり2011年の公開が決定した。第1部の製作費だけでも10億円をかける。

 そして、その歴史的物語の声優もそれにふさわしく豪華な顔ぶれに決まった。将軍の息子にして、のちにブッダとなるシッダールタ王子と対極にある国一番の勇者チャプラの母を吉永小百合が演じる。「奴隷の身分を隠し、軍人として国家の英雄にまで上り詰めた少年が、奴隷の母親を母さんと呼んでしまったがゆえに、母と子は、破滅への道へ向かいます。悲しいニュースや争いの多い日々ですが、きっと、優しい気持ちになれる映画だと思います」とその役柄を明かす吉永は、本作のナレーションも務める。

 そしてそのチャプラの声を演じるのは、演技派の堺雅人。「吉永さんの声を聞きながら演じましたが、心に染み入るようなお芝居で、ご一緒させてもらい光栄です。『手塚治虫のブッダ』は、心の奥までしびれるような深い物語です」と吉永との声の共演をかみしめたことを明かした。

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 そしてのちにブッダとなるシッダールタの声を演じるのは吉岡秀隆。吉岡は手塚のコミックファンでもある。吉岡は、「『ブッダ』『火の鳥』『アドルフに告ぐ』『ブラック・ジャック』などをすがるように読んだ記憶があります。人間の根源を描くそれらの作品に救われました。声の演技は、自分で間をつくれないので、その状況でどこまでシッダールタの気持ちに入っていけるかが難しかったです」と俳優として演技派の吉岡も声だけの演技には苦労したことを明かした。そのほかにマリッカ姫に黒谷友香、スッドーダナ王に観世清和(能楽観世流二十六世家元)とアニメでなく実写でも十分いけそうな顔ぶれだ。

配給は東映とワーナー・ブラザース映画。公開は2011年5月28日(土)を予定している。

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