ホンモノの元CIA、FBI、KGBが参加!CIAのテクニカル・サービス局の偽装部部長もガジェット解説!スゴイぞ国際スパイ博物館
4月、ワシントンD.C.のインターナショナル・スパイ・ミュージアム(国際スパイ博物館)で、『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』のブルーレイ&DVD発売にあわせたイベントが行われた。
会見では、監督のブラッド・バードと武器やガジェットを担当したデイル・シェルトン以外に、元CIA、FBI、KGBのエージェントたちが参加。スパイ・ミュージアムには、スパイたちが実際に使ったカメラや盗聴器、武器や乗り物など、スパイ工作で用いられた600以上の展示物が飾られており、古代ギリシャやローマから、日本の忍者、冷戦時代までスパイの歴史を学ぶことができる。またイベント会場には、トム・クルーズがビルを登るために使ったグローブや、ジェレミー・レナーが体を浮かせるために着たスーツなど、実際に映画で使用された小道具などが展示されていた。
スパイ・ミュージアムは約10年前、クリーブランドのロック・アンド・ロール・ミュージアムの創設者の一人でもあるミルトン・モルツが始めたもの。彼は、若いときに朝鮮戦争に参加し、スパイ工作や情報収集の任務が、国の安全を守るためにいかに重要かを知ったため、それをぜひ多くの人々に伝えていきたいと思ったそうだ。ミュージアムの創設メンバーで、かつてCIAのテクニカル・サービス局の偽装部部長として数々のスパイ・ガジェットを担当したジョナ・メンデス女史は、「MI4」の中のガジェットに関して以下のように語ってくれた。
「映画の中で変装用のマスクを作るのに使われたサイバー・イメージング・マシンはすでに長い間使用されています。だからそれは嘘ではありません。わたしは、衛星以外ほとんどのガジェットを扱ってきました。でもいつも自分たちこう言い聞かせていたんです。この部屋のドアには、見えないインクで『テクノロジーには必ず落胆させられる』と書かれた垂れ幕がかかっているって(笑)。機械は必ず壊れるものです。だからなんでも常にアナログなやり方を身につけないといけないんです。手でシグナルを送るとか、公衆電話から連絡するための小銭を持っているとかね」
今回の取材は、普段あまり表に出て来ないスパイたちの素顔を垣間見ることができる貴重な体験となった。(取材・文:細谷佳史 / Yoshifumi Hosoya)
『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』DVD(税込み:4,179円)、 ブルーレイ+DVDセット(税込み:は4,935円)は発売中!