低予算ながら爆発的な大ヒットを記録した映画10発表!『パラノーマル・アクティビティ』『英国王のスピーチ』など
イギリスのウェブサイトDen of Geekが、低予算ながら思いがけず爆発的にヒットした映画10のリストを発表した。2002年から2011年まで、それぞれの年に公開された映画の中から1本ずつが選ばれている。興行成績面での成功だけでなく、批評家からの反応、またその映画が映画界に与えた影響も選考基準になっているという。
今回選出された中でも群を抜いて低予算なのが、オーレン・ペリ監督のデビュー作『パラノーマル・アクティビティ』。わずか120万円という予算で製作された作品ながらその怖さが口コミで話題となり、最終的には154億円以上を稼ぎ出した。シリーズ3作目まで公開されており、4作目となる『パラノーマル・アクティビティ4』の日本公開もすでに決まっているなど快進撃が続いている。
そのほか、東京を舞台にしたソフィア・コッポラ監督作品『ロスト・イン・トランスレーション』や、美少女コンテストに参加するためカリフォルニアを目指す家族のロード・ムービー『リトル・ミス・サンシャイン』などはアカデミー賞脚本賞などを受賞。『スラムドッグ$ミリオネア』と『英国王のスピーチ』はアカデミー賞作品賞、監督賞などの主要部門を総なめにしている秀作だ。派手なVFXがなくとも人々の心に残り、なおかつ商業的にも成功することができるということをこれらの映画は教えてくれている。(編集部・市川遥)
映画『パラノーマル・アクティビティ4』は11月1日よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国公開
低予算ながら爆発的な大ヒットを記録した映画10のリスト
2002年『マイ・ビッグ・ファット・ウェディング』製作費500万ドル(約4億円)、世界興行収入3億6,874万4,044ドル(約294億9,952万3,520円)
2003年『ロスト・イン・トランスレーション』製作費400万ドル(約3億2,000万円)、世界興行収入1億1,972万3,856ドル(約95億7,790万8,480円)
2004年『華氏911』製作費600万ドル(約4億8,000万円)、世界興行収入2億2,244万6,320円(約177億9,570万5,600円)
2005年『皇帝ペンギン』製作費800万ドル(約6億4,000万円)、世界興行収入1億2,739万2,693円(約101億9,141万5,440円)
2006年『リトル・ミス・サンシャイン』製作費800万ドル(約6億4,000万円)、世界興行収入1億22万1,296ドル(約80億1,770万6,680円)
2007年『JUNO/ジュノ』製作費750万ドル(約6億円)、世界興行収入2億3,141万1,584ドル(約185億1,292万6,720円)
2008年『スラムドッグ$ミリオネア』製作費1,500万ドル(約12億円)、世界興行収入3億7,791万544ドル(約302億3,284万3,520円)
2009年『パラノーマル・アクティビティ』製作費1万5,000ドル(約120万円)、世界興行収入1億9,335万5,800円(約154億6,846万4,000円)
2010年『英国王のスピーチ』製作費1,500万ドル(約12億円)、世界興行収入4億1,421万1,549ドル(約331億3,692万3,920円)
2011年『ドライヴ』製作費1,500万ドル(約12億円)、世界興行収入7,617万5,166ドル(約60億9,401万3,280円)
(数字はBox Office Mojo調べ・1ドル80円計算)