中村勘三郎さんと野田秀樹タッグ作など シネマ歌舞伎追悼上映決定
今月5日に亡くなった中村勘三郎さんが盟友・野田秀樹とタッグを組んだ「野田版 鼠小僧」を含むシネマ歌舞伎作品が、来年1月12日から18日までの1週間限定で、丸の内ピカデリーほかにて追悼上映されることが決定した。
伝統を守りつつ、新しい挑戦を果敢に行い、それを自らの芸の両輪としてきた勘三郎さん。今回、追悼上映が決まった作品は、そんな勘三郎さんの歌舞伎役者としての人生を象徴するような5作品。野田が作・演出を手掛けた「野田版 鼠小僧」のほか、名匠・山田洋次が監督を務めた「連獅子」「らくだ」(2本立て上映)、串田和美が演出を手掛けた「法界坊」、そして宮藤官九郎が作・演出を手掛けた「大江戸りびんぐでっど」だ。
上映場所には、東京・丸の内ピカデリー、大阪ステーションシティシネマのほか、勘三郎さんと縁の深い長野県松本市のアイシティシネマが決定。1週間限定で、勘三郎さんの勇姿がスクリーンでよみがえることになった。
また、シネマ歌舞伎では、来年3月から5月まで東劇にて歌舞伎座新開場こけら落とし記念として、シネマ歌舞伎全作品のアンコール上映、3月から10月まで「映画館で月イチ歌舞伎」と称して第1弾の「野田版 鼠小僧」から第9弾「怪談 牡丹燈籠」までの初期作品を、月に1度1週間限定で上映することも決定している。歌舞伎座は4月に新開場予定。これを期により身近に堪能できる歌舞伎の世界に触れてみるのもよいかもしれない。(編集部・島村幸恵)
「シネマ歌舞伎 中村勘三郎 追悼上映」は2013年1月12日(土)から1月18日(金)まで東京・丸の内ピカデリー、大阪ステーションシティシネマ、長野・アイシティシネマにて1週間限定公開