トム・クルーズ健在!新作SF映画『オブリビオン』がトップに君臨! -4月22日版
全米ボックスオフィス考
ここしばらく、キャリア低迷がしばしば取り沙汰されていたトム・クルーズだが、週末に全米公開された新作SF映画『オブリビオン』が3,705万ドル(約33億3,450万円)をたたき出して全米映画第1位となり、トム人気の底力を見せつけた。(1ドル90円計算)
配給のユニバーサルが行った週末の観客調査によると、『オブリビオン』を観に来た一番の理由は、「トムが主演だから」という解答が最も多かったという。映画『ミッション:インポッシブル』の続編を除くと、トムの主演作品がトップに立ったのは、2005年に公開されたスティーヴン・スピルバーグ監督の映画『宇宙戦争』以来のこと。宗教や結婚にまつわるゴシップなどで、一時人気が下降気味だったトムだが、 これをきっかけに復活するのか注目を浴びている。
第2位は、先週末ベースボール映画のカテゴリーで新記録を樹立した映画『42(原題) / 42』。先週から約35.5パーセントの興収減で1,772万ドル(約15億9,480万円)だったが、降下率としては悪くない。第3位、公開5週目にして、先週から順位をキープしてスタミナを見せているアニメ映画『ザ・クルーズ(原題) / The Croods』で、924万ドル(約8億3,160万円)。これまでのトータルでの興収は、1億5,463万円(約139億1,670万円)となっており、ドリームワークスにとってはうれしいニュースとなっている。
第4位は、先週の第2位から転落したコメディー映画『スケアリー・ムービー5(原題) / Scary Movie 5』で、興収615万ドル(約5億5,350万円)。そして第5位は、映画『G.I.ジョー バック2リベンジ』の576万ドル(約5億1,840万円)。これまでのトータルの興収は、前作をやや下回っているが、海外の興収で取り戻せるだろうと予想されている。
では、最後に次週チャート入りしそうな新作のご紹介。まずは、映画『トランスフォーマー』シリーズなどのマイケル・ベイ監督が手掛けたアクション映画『ペイン・アンド・ゲイン(原題) / Pain And Gain』。次に、ロバート・デ・ニーロ、スーザン・サランドン、ロビン・ウィリアムズほか、スター総出演のロマコメ映画『ザ・ビッグ・ウェディング(原題) / The Big Wedding』が週末にスタンバっている。果たして、『オブリビオン』がトップの座を死守するかどうか、来週のチャートに乞うご期待。(ロス取材・文:明美・トスト / Akemi Tosto)