クリープハイプの音楽映画が上映!主演の池松壮亮「すごく挑戦的な映画」
第26回東京国際映画祭
人気ロックバンド・クリープハイプのボーカル&ギター尾崎世界観の原案を基に、『アフロ田中』の松居大悟監督がメガホンを取った音楽映画『自分の事ばかりで情けなくなるよ』の舞台あいさつが18日、第26回東京国際映画祭で行われ、主演の池松壮亮と松居監督が登壇した。
本作は、ままならない現実にいら立つ登場人物たちの人生が交差していくさまを、4部構成でつづった青春群像劇。クリープハイプの世界観をミュージックビデオや短編映画で表現してきた尾崎と松居監督のコンビが、これまでに発表してきた作品に、新作を加えた劇場用映画となり、『大人ドロップ』『ぼくたちの家族』など劇場公開作がめじろ押しの注目俳優・池松が主演を務める。
この作品を作る経緯について松居監督は、「クリープハイプがメジャーデビューする1発目のミュージックビデオを作ったのがそもそものきっかけ。その後、CDをリリースするたびに少しずつ規模が大きくなり、一つ一つの物語が大きな世界の中で繰り広げられているような感じにしたくて、尾崎くんと二人で脚本の段階から大きなプロジェクトになればいいなと思って完成させた」と振り返った。
一方、二人と普段から仲が良いという池松は、最初に脚本を受け取ったときに「ようやく来たか!」とその日を待ちわびていたことを告白。「よく三人で映画を観に行ったり、旅行へ行ったりしていた仲なので」と語り、映画作りでもチームになれたことが素直にうれしかった様子。肝心の作品については、「すごく挑戦的な映画だと思う。小さな個人的な物語が国際映画祭という大きな舞台で皆さんの目にどう映るのか、ドキドキしている」と期待と不安が入り交じった心境を語っていた。(取材・文:坂田正樹)
映画『自分の事ばかりで情けなくなるよ』は10月26日より渋谷ユーロスペースほか順次公開