『はじまりのうた』監督、キーラ・ナイトレイを痛烈批判!
映画『はじまりのうた』のジョン・カーニー監督が、同作で主演を務めたキーラ・ナイトレイを The Independent のインタビューで痛烈批判した。
出世作『ONCE ダブリンの街角で』に続き、最新作『シング・ストリート 未来へのうた』で再び地元アイルランド・ダブリンを舞台にしたカーニー監督は、その理由について「映画スターたちと働くことに嫌気がさして、休憩しようと思ったんだ」と告白。「『はじまりのうた』を楽しめなかったわけではないけど、キーラはどこへ行くにも取り巻きを連れていて、思うように仕事ができなかった。だからアイルランドに戻って、誰にも邪魔されない映画を作りたかったんだ」と語っている。
『はじまりのうた』でキーラはミュージシャンを演じ、歌声も披露していたが、カーニー監督はそれについても「キーラは歌手でもギタープレイヤーでもないから、音楽をリアルに見せるのはすごく難しかった。観客もそこは引っかかったと思う。なんとかそれらしくしようとしたけど、キーラはギターを弾くシンガー・ソングライターにはとても見えなかった。だから、本当に音楽ができるミュージシャンや俳優と仕事をしたかったんだ」と不満げだ。
さらにカーニー監督のキーラ批判は止まらず、「(同作に出演した)マーク・ラファロは素晴らしい俳優だし、アダム・レヴィーン(Maroon 5)も一緒に働けることが喜びだった。彼は気取らなくて、カメラの前で自分をさらけ出すことや、自分自身を探求することを恐れない。それこそ俳優に必要なものだ」と男性陣二人を絶賛しながらも、「キーラは自分を隠そうとしていて、それでは俳優にはなれない」と痛烈批判。
「キーラをけなしたくはないけど、映画俳優になるのはハードなことだし、ある一定の正直さと自己分析が求められる。彼女はまだその準備ができていないと思うし、少なくともあの映画ではできていなかったよ」と語り、モデル業もこなすキーラを揶揄してか、「もう“スーパーモデル”とは一生仕事したくない」との発言も。日本でも口コミで話題を呼んだ良作だっただけに、何とも残念である。(編集部・中山雄一朗)