ケヴィン・スペイシー、国際エミー賞功労賞の受賞資格はく奪 少年へのセクハラ疑惑が問題視
30年前の少年へのセクハラ行為疑惑が問題視されている俳優のケヴィン・スペイシーに対して、国際テレビ芸術科学アカデミーは、今年彼への授与を予定していた国際エミー賞功労賞の受賞権利をはく奪することを公表した。
【画像】ケヴィン・スペイシーからのセクハラを告発したアンソニー・ラップ
アカデミーは今年6月に、ドラマ「ハウス・オブ・カード 野望の階段」などに出演してきたケヴィンの長年のキャリアを称え、功労賞を与えることを発表していた。だが先日、1986年に当時14歳だった俳優のアンソニー・ラップに対してセクハラ行為を働いたと告発されたことを受けて、アカデミーは「国際テレビ芸術科学アカデミーは最近起こった出来事を受け、ケヴィン・スペイシーへ功労賞を授与しないことにいたしました」と声明を出した。
この問題が発覚する以前、アカデミーは彼を「多角的で素晴らしい才能の持ち主」と評し、会長兼CEOのブルース・L・ペイズナーは、「ケヴィンは、われわれの業界における最も多角的で素晴らしい才能の持ち主の一人です。映画やテレビで見せてきた演技、芸術監督を務めたオールド・ヴィック・シアターの成功、『ハウス・オブ・カード 野望の階段』での製作や卓越した演技力など、彼はさまざまな山を越えてきました。わたしたちは彼の功労賞受賞に興奮しております」とコメントしていた。
ケヴィンは、過去にセクハラを受けたというアンソニーの告発を受け、「非常に驚いた」と声明を出す一方で、アンソニーの訴えた“状況”について覚えていないと主張。ケヴィンは声明で「わたしは俳優アンソニー・ラップに対して多大なる尊敬と称賛の念を抱いています。彼の話を聞いて非常に驚きました。正直に申し上げると、わたしは当時のことを覚えていません。30年以上も前のことでした。しかし、もしもわたしが彼に対してそのような行動を取っていたならば、非常に不適切な酔っぱらいの行動をしていたならば、わたしは彼に心から謝罪をしたいと思っています。そして彼が語ったように長年不快な思いを抱かせてしまったことに申し訳なく思います」と謝罪している。(BANG Media International)