ブロードウェイ版「アナ雪」は新曲が盛りだくさん!アナ役女優が明かす
ブロードウェイ版ミュージカル「アナと雪の女王」でアナを演じる女優パティ・ミューリンが、5月10日(現地時間)、ニューヨークのAOL開催イベントで語った。
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同ミュージカル版は、映画『アナと雪の女王』同様、触れたものを凍らせてしまう秘められた力を持つ姉エルサが、真夏の王国を冬の世界に変えてしまったことから、姉と王国を救うべく妹アナが雪山の奥深くへ旅に出るというストーリー。ミュージカル版「ライオンキング」「アラジン」などを手掛けたディズニー・シアトリカル・プロダクションズが製作し、昨年のトライアウト公演を経て、今年の3月よりブロードウェイ公演が始まった。
出演にあたり、運命的な出来事があったというパティ。「ニューヨークを離れて別のミュージカルに出演する予定だったのだけど、スティーブ・ジョブズとビル・ゲイツのライバル関係を描いたミュージカル『Nerds』のオファーが突如あって、それに飛びついたの。でも、リハーサルを始めて3週間後に製作中止が決まってしまって……。そのとき、このミュージカル版『アナと雪の女王』のファースト・オーディションがあって、参加することになったのよ。もし別のミュージカルに出演していたら、もし『Nerds』が中止にならなかったら、この場には居なかったわ!」と興奮気味に明かした。
今回のミュージカル版では、映画版のテーマ曲として大ヒットした「レット・イット・ゴー」を手掛けた ロバート・ロペス&クリステン・アンダーソン・ロペスが作詞・作曲を担当し、エルサ、アナそれぞれの新曲が披露されている。追加された新曲についてパティは、「ロバートとクリステンは、全部で12曲(一般にはすでに4曲が公開済み)も新曲を書いたのよ。それでいて、ストーリーは一貫性を保ったまま描かれているから、歌っている曲が、映画には含まれていないものだということを再認識しながら演じていたわ。新曲も途中で詞が変更されたりして、トライアウト公演とは違うものもあるわ。でも、新たな曲によって、キャラクターにより個性が与えられていると思うわ」と苦労を語りながらも、映画版の重要な要素を残しながら、新たな魅力も追求したブロードウェイ版の魅力を説明した。
若い頃のアナ役を演じているオードリー・ベネットとマテア・コンフォーティについては、「ステージ上では同時にステージに立っていることはないの。でも、わたしのドレッシングルームは、ステージドアの横にあるから、毎回彼らがステージに上がる前にハグをしたり、ハイファイブをやったりして送り出しているのよ。あの年でブロードウェイの舞台に立っているなんて信じられないわよね。彼らは子供だけれど、まるで40歳みたいに落ち着いているのよ」と称賛した。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)