実写『はたらく細胞』Fukaseの怪演話題
清水茜の人気漫画を永野芽郁と佐藤健のダブル主演で実写化した映画『はたらく細胞』(公開中)で、体内の細胞たちを脅かす謎のキャラクターを演じるFukase(SEKAI NO OWARI)の怪演が注目を浴びている。
累計発行部数1000万部を超える同名漫画を、『テルマエ・ロマエ』シリーズや『翔んで埼玉』シリーズなどの武内英樹監督が実写化する本作。映画版では、不健康極まりない漆崎茂(阿部サダヲ)と、規則正しい生活習慣を身につけて高校生活を送る日胡(芦田愛菜)の父娘の体内を軸にしたエピソードが展開する。
本作でFukaseが演じるのは、体内の細胞たちを脅かす重大な病気、最強の敵。この謎のキャラクターについてFukaseは「今回の役は愛憎を持ち合わせているキャラクターで、すごく難しい役どころでしたが、僕はそんなにお芝居をする経験がないこともあり、現場ではすごく皆さんに支えてもらいました。大人から子供まで楽しめる、すごく勉強にもなる映画だと思うので、ぜひ親子でも観ていただけたらと思います!」とプレス資料で語っていた。
劇中では佐藤健演じる白血球(好中球)とのバトルシーンもあるといい、4日に行われたイベントでは、Fukaseが「僕は普段のろまなんで、人生で一番速く動きました。人生史上最速です」と撮影を振り返っていたが、映画が公開されると反響が続々。「人生史上最速のFukaseさんかっこよかった」「Fukaseくん、めちゃくちゃ速かった!」「深瀬くんの演技スゴすぎ怖いよ」「Fukaseさんの演技が絶妙」「Fukaseさんのサイコパスっぽい役ってやっぱり良いね」「最強」「怪演」とその存在感に圧倒される声が相次ぐほか、「切ない」「泣かされる」という声も上がっている。
SEKAI NO OWARI のボーカルとしてカリスマ的な人気を誇るFukaseは、2021年公開の映画『キャラクター』で俳優デビュー。演技経験のなかった彼は1年半以上にわたる演技レッスンを経て、菅田将暉演じる漫画家を追い詰める連続殺人犯という強烈な役どころで爪痕を残し、第45回日本アカデミー賞新人俳優賞、報知映画賞新人賞を獲得した。武内監督は、『はたらく細胞』への起用の理由について「Fukaseさんが殺人鬼を演じた『キャラクター』を観て、彼の中にあるなんとも言えない“切なさ”に惹かれるものを感じたので、ぜひご一緒したいと思っていました。今回の役は、人間の命を脅かす細胞たちの最強の敵。“狂気”と“悲しみ”が同居するようなキャラクターにしたかったんですが、真っ先に思い浮かんだのが彼の顔でした」と語っている。(石川友里恵)