『ライラの冒険 黄金の羅針盤』特集 全米レポート
『ライラの冒険 黄金の羅針盤』特集第6弾 全米で公開スタート! 現地の反響をレポート!
原作ファンのみならず、映画ファン待望『ライラの冒険』3部作シリーズ第1弾の『ライラの冒険 黄金の羅針盤』が、12月7日に全米で公開されました! 原作の人気ぶりや、CGのすごさなど、前評判がすこぶる良かったので、全米中が公開を今か今かと待ち望んでいました。最近ロスで人気の映画館、アークライト・シアターでの、公開初日を迎えた現場の反響をレポートします!
封切ウィークエンドのみで2,600万ドルの興行収入を記録しました。“映画『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの栄光をもう一度!”という製作元であるニューラインシネマの思い入れは強く、『ライラの冒険 黄金の羅針盤』の製作費は、ファンタジー史上最大級の250億円だそうです!
アークライト・シアターは、全席指定制で上映前の映画前のウザイCMナシ、音響の良さが抜群! と評判の映画館です。劇場に着いてみると、意外と週末にしては人出が少なめ。劇場内に入ると、全体的に家族連れが目立ちました。
いよいよ映画スタート! ちらりとお隣の席をみると、お母さんの向こう側に10歳くらいの坊やが2人、食い入るようにスクリーンを見つめていました。
ニコール・キッドマンは今回の映画では厚化粧との批判が多いのですが、やっぱり美しいものは美しい! 化粧が濃くても濃くなくてもキレイなものはキレイ!! あと、“ミスター007”ことダニエル・クレイグは最初ヒゲぼうぼうで登場しますが、途中からひげなしで登場します。やっぱりヒゲなしの彼はカッコいい!
とにもかくにも映像が素晴らしい仕上がりです。特によろい熊のイオレクが出てくるシーンはすごい! 熊の一騎打ちのシーンでは、劇場内の子どもたちが前のめりになって見入っていました。ネタバレになってしまうので詳細は伏せておきますが、ぜひみなさん実際に観て堪能してください。かなりハイテンションなシーンも多く、PG13(13歳未満は保護者同伴要)という入場制限は妥当。ライラという少女が主人公の物語にしては、意外と幼い男の子や若い男性の観客が目立っていたのにもこれで納得です。
映画が終了して、お隣のママと、2人の仲良し少年、JCとタッドに映画の感想を聞いてみました。照れ屋さんのJCは「COOL(=カッコいい)!」の連発。「熊がメチャクチャかっこよかった!」とタッド。「2部作、3部作って映画が製作されると思うけど観に行くと思う?」と聞いてみると、「今2冊目を読んでいるから、それで決めるよ。でも、映画ではよろい熊のイオレクがカッコよかった!」と興奮気味に応えてくれました。劇場の出口近辺でも数組の家族連れや子どもたちにインタビューしましたが、とにかく熊が一番人気でした。
マイクさん(33歳)という人にも映画の感想を聞いてみました。暇だったので映画を観に来たという彼。映画に対しては、「思ったより良かった。本は読んでいないけど、短い映画で簡潔にまとまっている。2部、3部と進行するに従って、より良い映画になっていくんじゃないかと思う」とのこと。原作を知らない人にも十分楽しめる作品に仕上がっていることが判明しました。
ストーリー性もさることながら、アドベンチャーとアクション満載の同作品は、子どもだけでなく、大人にも大いにアピールできる仕上がりになっています。これからの興行収入、並びにトリロジー(3部作)の行く末が楽しみです!
取材・文:神津明美