2012年初の「ネットをにぎわすあの人」。今回のランキング第1位は、1月21日に亡くなった世界的なグラフィック兼ファッションデザイナーの石岡瑛子さん。マイルス・デイビスのアルバム「Tutu」のジャケットや、アカデミー賞衣装デザイン賞に輝いた『ドラキュラ』(1992年)の豪華絢爛(けんらん)な衣装が思い出されます。フランシス・フォード・コッポラやジョージ・ルーカスとの交流が深かったそうで、日本を代表するクリエイターのうちの一人でした。
さて今回フィーチャーするのは、5位にランクインした石原さとみちゃん!『月光ノ仮面』が現在公開中で、5月には主演を務めた話題作『貞子3D』の公開も控えている、まさに「今が旬!」の女優さんです。
『月光ノ仮面』、これ最高に面白い! 監督・脚本・主演は板尾創路、共演に浅野忠信。板尾の監督第2作ですが、この人才能ありますな~。傷つき記憶をなくした男とその恋人、そして彼と戦場で一緒だった謎の男が、落語を通じて交流し合うという、実はハートフルなお話。清楚(せいそ)で献身的な恋人にふんしたのがさとみちゃんで、時代は終戦直後。ほとんどが着物姿で出演していました。凛(りん)として、色っぽい! 大人になったからか、彼女の色気に終始ドキッとしちゃいました。
以前、僕の中で印象に残っていたのは、この連載の第2回で描かせていただいた、真木よう子の出演作『フライング☆ラビッツ』(2008年)で、主人公を演じていたさとみちゃんの姿。渡辺有菜、滝沢沙織、鹿谷弥生、白石美帆という周りの女優さんに比べ、ボーイッシュなイメージが強かったです。CAの制服でも、バスケのユニフォームを着ても、まだ初々しさがあってかわいらしかったですね。
けれど、「なう」の色っぽさには目を見張るものがあります。同性にも人気がありそうだし、絶妙なバランスにいるなあ、と感じます。その辺りを彼女の芸歴と共に検証していきましょう。
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