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ハリウッドの美魔女!オーバー50女優

今週のクローズアップ

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今週のクローズアップ ハリウッドの美魔女!オーバー50女優

 ハリウッドの映画界を彩る女優たち。彼女たちは映画に華を添えるだけでなく、時に強く、時にたくましく、時に恐ろしい演技で観る者を圧倒してきた。今回は映画『REDリターンズ』で再びスゴ腕の狙撃手・ヴィクトリアにふんしたイギリスの名女優ヘレン・ミレンをはじめ、ハリウッドを代表するオーバー50の美魔女の魅力に迫りたい。

美魔女ファイル1:キム・ベイシンガー(59歳)50オーバーでもセクシーさは健在!

 まず最初に紹介したい美魔女は、今年の12月で60歳になるキム・ベイシンガー。30歳で007の番外編といえる映画『ネバーセイ・ネバーアゲイン』でヒロインを務めて以来、リチャード・ギアに襲い掛かる悪女を演じた映画『愛という名の疑惑』、謎の高級娼婦(しょうふ)にふんし、アカデミー賞助演女優賞を受賞した映画『L.A.コンフィデンシャル』など持ち前のセクシーな魅力で、世の男性をとりこにしてきた。

 中でも彼女の代表作といえば、やはり映画『ナインハーフ』。ミッキー・ロークとの目隠しや氷を使ってのセックスシーンがセンセーションを巻き起こし、イギリスのエンタメニュースサイトDigital spyの、「映画に出てくる名セックスシーンベスト10」では2位に輝いた。

 私生活では、元夫アレック・ボールドウィンとの離婚で親権争いや、『ボクシング・ヘレナ』の主演を途中で降板したため巨額の損害賠償金を支払い、破産宣告を受けるという試練もあったが、50歳を過ぎた現在も、そのセクシーな魅力は健在。それを証明してみせたのが映画『あの日、欲望の大地で』だ。

 本作でキムは、ジェニファー・ローレンス演じるマリアーナの母親で、隣町に住むメキシコ人のニックと不倫に溺れるジーナを演じている。密会場所のトレーラーハウスでのむさぼるような情事のシーンでは、キムのスレンダーな背中&お尻が! 公開当時の年齢は56歳というから驚きだ。

 今年6月には、ジェームズ・フランコミラ・クニスと共演した映画『サード・パーソン(原題) / Third Person』の撮影を終えたばかりのキム。ほかにも、ピーター・シーガル監督、ロバート・デ・ニーロシルヴェスター・スタローンがボクサーを演じる映画『グラッジ・マッチ(原題) / Grudge Match』での出演や、映画『プチ(原題) / Petit』で主演を務めることが決まっている。今後どんな魅力を開花させていくのか、期待したい。

 

センセーションを巻き起こした『ナインハーフ』
MGM / Photofest / Zeta Image

あのセクシーボディーは今も健在!『あの日、欲望の大地で』
2929 Productions / Photofest / Zeta Image

キム・ベイシンガー
Gregg DeGuire / FilmMagic / Getty Images

美魔女ファイル2:ジュリアン・ムーア(52歳)レズもポルノ女優も演じるカメレオン女優

 映画『ブギーナイツ』のポルノ女優役、映画『ハンニバル』のクラリス捜査官役、映画『美しすぎる母』の心のバランスを崩し息子に依存していく母親など、どんなキャラクターも演じ切るカメレオン女優として知られるジュリアン・ムーア。その実力は、映画『ブギーナイツ』『めぐりあう時間たち』でアカデミー賞助演女優賞、映画『ことの終わり』『エデンより彼方に』ではアカデミー賞主演女優賞候補に選ばれていることからも明らかだ。

 今年11月公開の映画『キャリー』では、主人公キャリーの狂信的な母親・マーガレットにふんし、来年1月日本公開の映画『メイジーの瞳』ではロック歌手の身勝手な母親を演じるなど、今でも現役バリバリの彼女。先日ハリウッドの殿堂入りを意味するウォーク・オブ・フェイムの星を贈られたことも記憶に新しい。そんな彼女の、新たな一面が見られる作品としてオススメしたいのが映画『キッズ・オールライト』だ。

 本作は、女性同士のカップルに2人の子どもという一風変わった家族を通し、真の愛情や家族のあり方を見つめた人間ドラマ。その中でジュリアンは、パートナーのニック(アネット・ベニング)と愛し合いながらも、2人の子どもの精子提供者である男とも関係を持ってしまい、真の家族のあり方に揺れ動く女性を演じている。一見シリアスな題材に見せつつも、同性カップルの「あるある」などコミカルな作りになっているのが、本作の面白さ。最後にどんな決断を下すか、ジュリアン演じるジュールスの行動に注目。

 
コメディー作品にも出演。映画『9ヶ月』より
20th Century Fox / Photofest / Zeta Image
『キッズ・オールライト』ではレズビアン役!
Focus Features / Photofest / Zeta Image
先日ハリウッドの星が贈られました! 隣には『キャリー』で共演したクロエ・グレース・モレッツの姿も!
Jonathan Leibson / WireImage / Getty Images
美魔女ファイル3:メリル・ストリープ(64歳)言わずと知れた映画界のスーパー女優

 ハリウッド俳優たちがこぞって共演を望むという、大女優メリル・ストリープ。役に成り切るために事前に徹底したリサーチを行う完璧主義者というのは有名な話で、オスカーを獲得した映画『ソフィーの選択』では、役づくりのためにポーランド語なまりの英語を習得し、映画『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』では、レーガン政権で副大統領を務めたブッシュ氏の関係者や、サッチャー大統領に近い人物と接触したり、バッグや香水にこだわりを持っていたサッチャーに合わせて、撮影中は毎日香水を付けていたという。

 そうした努力が実を結び、本作で2度目の主演女優賞、通算3度目のアカデミー賞を獲得したメリル。彼女の人気は60歳を過ぎた今も衰えることなく、映画『エクスペンダブルズ』の女性版企画の進行にあたり、キャメロン・ディアスと共に出演交渉がうわさされたり、ロイス・ローリーの近未来小説「ギヴァー 記憶を注ぐ者」の映画化作品『ザ・ギヴァー(原題)/ The Giver』への出演など、現在でも次回作の候補が次々と挙がっている。中でもロバート・デ・ニーロとの共演作『ザ・グッド・ハウス(原題) / The Good House』に期待したい。デ・ニーロとメリルは、映画『ディア・ハンター』、『恋におちて』、そして『マイ・ルーム』で共演し、今回で4度目のタッグ。深みのある演技合戦に注目だ。


『クレイマー、クレイマー』では、夫に愛想を尽かし、自分自身を取り戻すために家出をする母親役を演じました
Columbia Pictures / Photofest / Zeta Image

まだまだバリバリ働きますよ!メリル・ストリープ Christopher Polk / ゲッティ イメージズ
美魔女ファイル4:シャロン・ストーン(55歳)大病を経て、老化知らずの健康美魔女に!

 1990年代キム・ベイシンガーと並び、世の男性をとりこにしてきたセクシー女優といえば、今年で55歳のシャロン・ストーンだ。

 シャロンは代表作である映画『氷の微笑』で、主人公の刑事ニック(マイケル・ダグラス)を惑わす妖艶な美女を演じ、人気が爆発。取り調べ室でシャロンが足を組み替えるシーンはあまりに有名で、数々のパロディー作品に登場した。その後も映画『カジノ』『トータル・リコール』など1990年代を中心に活躍し、映画『スペシャリスト』(1994年)では、共演したシルヴェスター・スタローンとの激しいベッドシーンも話題になった。

 先日、アマンダ・セイフライドが実在のポルノ女優を演じた話題作『ラブレース(原題) / Lovelace』のプレミアで、タイトなドレスで登場し、現在も衰え知らずのボディーを披露したシャロン。取材に対し、シャロンは「若さを保つ秘けつなんてないわ。すべきことをする。それだけだもの。わたしはきちんとした食生活をしているし、きちんと眠る。運動をしてハッピーな気分でいるの。素敵な家族がいて、ナイスな友達だっている。つまり良いものを選ぶというわけ。ハッピーで健康的なものを選ぶの。悪いもの、不健康なもの、アンハッピーなものは選ばないわ」とコメントしていたという。

 そう気付くまで時間はかかったというシャロンだが、今はこの通り(写真参照)老化知らずで健康そのもの。過去には大病も経験したが、55歳の今は「Sharon Stone looks half her age. (実年齢の半分に見える)」と各メディアに絶賛されているそうだ。


映画『氷の微笑』より
TriStar / Photofest / Zeta Image
『ラブレース(原題) / Lovelace』のプレミアで白のタイトドレスで登場したシャロン
Ben Gabbe / FilmMagic / ゲッティ イメージズ
美魔女ファイル5:ヘレン・ミレン(68歳)オスカー受賞後も、汚れ役を演じる最強美魔女!

 ショッピングサイトisme.comで、最もホットな50歳以上の女性セレブの第1位に選ばれ、映画『クィーン』でアカデミー賞主演女優賞を受賞したイギリスの名女優ヘレン・ミレン。近年ではこのエリザベス女王役や、映画『終着駅 トルストイ最後の旅』『ヒッチコック』など良妻のイメージが強いが、実は犯罪映画やアクション作品の出演も多い。例えば映画『サイレンサー』の殺し屋、映画『コックと泥棒、その妻と愛人』の泥棒の妻、映画『ペイド・バック』のスパイなどだ。

 また若い頃から飛び抜けた脱ぎっぷりの良さも有名のヘレン。問題作『コックと泥棒、その妻と愛人』では、人妻でありながら夫以外の男性とレストランの厨房で体を重ね、スッポンポンで徘徊(はいかい)するというアッパレぶりを見せた。病院の資金集めのためにヌードカレンダーを制作した中年女性たちの実話を映画化した『カレンダー・ガールズ』では、58歳(公開当時)の豊満なボディーを見せている。演技派の女優でこれだけ脱ぐことをいとわない人も珍しい。

 そんなさまざまな経験を通して、一皮も二皮もむけた彼女の新たな当たり役が『RED/レッド』の元MI6の名狙撃手ヴィクトリアだ。待望の第2弾『REDリターンズ』でも、狙撃の腕は健在。車をドリフトしながら両手に銃を構え、両サイドに迫る敵をぶっ放すシーンは爽快だ。
(予告編はこちら

 また、32年間精神病院に監禁されていたベイリー博士(アンソニー・ホプキンス)を救出するため、クレイジーな精神病患者に化ける彼女にも注目。王冠をかぶり「わたしはエリザベス女王よ!」と叫ぶシニカルな笑いがたまらない。オスカーを受賞した大女優でありながら、現在でも汚れ役を演じるヘレン。愛されるセレブとして君臨し続けているのも納得だ。

映画『REDリターンズ』は11月30日より全国公開


『クィーン』
Miramax / Photofest / Zeta Image
今年の4月にローレンス・オリヴィエ賞を受賞したエレン
こんなドレスも似合っちゃうんだからスゴい!
Mike Marsland / WireImage / ゲッティ イメージズ

『REDリターンズ』での、ヴィクトリアの活躍に注目!
© 2013 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.

文・構成:シネマトゥデイ編集部 山本優実


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