清水崇、カプコンNGも恐れず怖さ追求!新たなフルCG『バイオハザード』に自信
フルCGアニメーション映画『バイオハザード:ヴェンデッタ』の完成披露試写会が25日、新宿ピカデリーで行われ、辻本貴則監督、清水崇エグゼクティブプロデューサー、音楽を担当した川井憲次、原作監修の小林裕幸(カプコン)、脚本の深見真、本作に出演しているダンテ・カーヴァーが登壇した。
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本作は、シリーズ累計販売7,200万本を超えるサバイバルホラー・アクションゲーム「バイオハザード」の世界観をフルCGアニメーションで映画化。歴代ゲームに登場した人気キャラクターをはじめ、オリジナルの新キャラクターも登場し、予測不能なバトルが繰り広げられる。
世界中にファンがいる「バイオハザード」ということで、製作時にはさまざまなやり取りがあったという。ホラー映画界の巨匠監督という側面を持つ清水プロデューサーは、本来「バイオハザード」が持つホラー要素を強調したい思惑があり「ダメもとで登場人物の誰かを殺したいと提案したり、(本作の主人公)レオン・S・ケネディの幼少期を描きたいって言ってみたりしたのですが……」と語ると、小林は「基本的には何も言わなかったのですが、ゲームキャラクターはうちのタレントなので、あまり汚されてしまうとファンからのクレームが怖いんですよね」と苦笑い。さらに「彼らもカプコンを背負っているので……」と発言し会場を笑わせていた。
そんなせめぎ合いに辻本監督は「清水さんからはもっとキャラクターの顔に血をかけたいと言われ、小林さんからはダメって言われ、板ばさみでしたね」と苦笑いを浮かべるが、「ホラー部分の怖いところは、たくさん清水さんの作品からインスパイアされました。というかイズムを清水崇からパクリました。この作品は清水さんに対するラブレターでもあります」とリスペクトしていることを明かした。
さらに辻本監督は「CG映画なので、カメラワークは自由に動かせるのですが、普通の場面は実写でしかできないカメラワークを徹底してやり、そのぶん、アクションシーンはカメラを縦横無尽に動かすというルールを作ってやりました」とこだわりを語ると、清水プロデューサーは「新しい『バイオハザード』ができました」と胸を張った。
また、BSAA精鋭部隊チーム「シルバーダガー」の一員D.C役として本作に参加しているダンテは「チームのロゴは僕が作ったんです」と語ると「辻本監督やスタッフがとても良くてすごく楽しかったです」笑顔を見せながら「とてもいい作品です」と太鼓判を押していた。(磯部正和)
映画『バイオハザード:ヴェンデッタ』は5月27日より全国公開