売名行為ではない 打ち切りから復活した米ドラマ「タイムレス」何があったのか?
第1シーズンで打ち切られることが発表された米テレビドラマ「タイムレス」が数日後に復活した裏には、NBC局のトップたちを考え直させるほどのファンの熱心な声があったという。
TVLineなどによると、そもそも、NBCの会長ボブ・グリーンブラットらは、このドラマを気に入っていたそう。シーズン後半にはもう少し視聴率が伸びると思っていたが、そうでもなかったため、どちらに転んでもおかしくない位置にいたらしい。そこで、「今後の成長の可能性はあるか、番組スケジュールに組み込められるか」と考えたとき、新しい番組も数多くあるため、「タイムレス」の場所はないと判断したという。
グリーンブラット会長、NBCの社長ジェニファー・サルケはクリエイターたちにキャンセルを連絡し、彼らがファンにそれをツイート。すると翌朝、大変なことになっていたとのこと。「起きたら、ファンからものすごい数の抗議が待っていた。そこで振り出しに戻り、復活させる方法を考えたんだ。あのドラマはとてもよくできていて、更新されてしかるべき作品だ」とグリーンブラット会長はコメントしている。
一部には、一連のキャンセルと復活劇は売名行為ではないかとの報道もあったが、彼はこれを否定。「われわれはそんなに賢くないよ。それに、番組のクリエイターたちを、そんな目に合わせることはしない」と言い、宣伝目的ではなかったと言っている。
「タイムレス」の第2シーズンは10エピソードが決まっており、2018年に放送される予定。(澤田理沙)