ブラックパンサー悪役俳優に大歓声!「華氏451度」リメイクがカンヌでお披露目
第71回カンヌ国際映画祭
レイ・ブラッドベリのSF小説「華氏451度」を原作にした米HBO局のテレビ映画「ファランハイト451(原題) / Fahrenheit 451」が、第71回カンヌ国際映画祭でお披露目された。主演は大ヒット映画『ブラックパンサー』で悪役キルモンガーを務めたマイケル・B・ジョーダンとあって、午前0時からの深夜上映ながら観客が殺到。黄色い歓声が飛び交った。
フランソワ・トリュフォー監督の映画版でも知られる「華氏451度」を、『ドリーム ホーム 99%を操る男たち』のラミン・バーラニ監督が再び映像化した本作。本を禁じられた世界を舞台に、見つけ次第本を焼く“ファイアマン”の職に就く主人公モンターグ(マイケル)が、謎めいた女性クラリス(ソフィア・ブテラ)との出会いなどをきっかけに、自分の行動と社会に疑問を抱き始めるさまを描く。
ファイアマンたちが本を燃やすさまがライブ配信され、人々がそれに「いいね!」できるという描写があったりと、いくつかの点が現代版にアップデートされている。なんと言っても、上司ビーティ(マイケル・シャノン)に盲目的に従ってきたモンターグが少しずつ違和感に気づいていくさまを繊細に演じたジョーダンが魅力的で、それだけでも観る価値があるといえる。父親的存在のビーティを演じたシャノンもジョーダンがかわいいようで、フォトコールやレッドカーペットでは笑顔で顔を見合わせるなど、仲が良いところを見せていた。現地時間19日夜に米HBO局で放送される。(編集部・市川遥)
第71回カンヌ国際映画祭は現地時間19日まで開催