マーベル映画はなぜ年3本公開に?社長が理由明かす
マーベルスタジオ社長ケヴィン・ファイギが、なぜマーベル映画の公開スケジュールが年3本となったのか、CINEMABLENDのインタビューでその理由を語った。
同スタジオは、『ドクター・ストレンジ』が全米公開された2016年まで、ほぼ年2本のペースで新作を公開してきた。しかし近年は、公開本数を年3本に増やし、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の世界観を広げている。今年は、『ブラックパンサー』『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』と続き、『アントマン&ワスプ』 の公開が控えており、来年には、『キャプテン・マーベル(原題) / Captain Marvel』、『アベンジャーズ』第4弾、『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(原題)/ Spider-Man:Far From Home』の3作品が公開予定となっている。
インタビューの中でケヴィンは、この公開頻度の変更について、人気キャラクターのストーリーを展開し続けるためだけでなく、知名度の低いキャラクターを紹介する作品を製作するためでもあると告白。マーベルスタジオは「フェーズ」と呼ばれる区切りをつけることで、段階的にヒーロー達のストーリーを展開することにも成功しており「観客が反応するキャラクターの物語だけでなく、『なぜこの作品を作るの?』と人々が思うような、知名度が低いキャラクターを描く作品も作り続けたいんです。これはとても面白いことなんです。これこそ、我々が“フェーズ”として築き上げてきたことです」と語っている。
最新作『アントマン&ワスプ』も、前作の公開から3年が経っているが、アントマンは2016年公開の『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』に登場している。あるヒーローが、別のマーベル作品に出演できるというMCUの特徴を生かすことで、続編を待ち望むファンのフラストレーションを軽減させている。『アベンジャーズ』第4弾後に展開される「フェーズ4」についての公式発表が期待される中、マーベルは今後も、こういった戦略で作品を展開していくと思われる。(編集部:倉本拓弥)