ジェームズ・ガン監督が『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』第3弾をクビ…過去ツイートが問題視され
映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズを手掛けてきたジェームズ・ガン監督が、過去に行ったツイートの内容が不適切だったとして、同シリーズ第3弾をクビになった。現地時間20日、ウォルト・ディズニー・スタジオの会長であるアラン・ホーンが発表した。
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問題となったツイートは、ガン監督が2008年~2012年頃に行ったもので、小児性愛やレイプなどをジョークにしたもの。右派のコメンテイターであるジャック・ポソビエックなどが20日、これらを掘り起こして物議を醸していた。ガン監督はトランプ米大統領に厳しい批判のコメントをしてきたことでも知られ、それで標的になったようだ。
これを受けてディズニーのホーン会長はすぐさま「ジェームズ(・ガン監督)の過去のツイートから明らかになった攻撃的な振る舞いとコメントは弁明の余地がなく、われわれのスタジオの価値観と一致しません。われわれは彼とのビジネスでの関係を断ちました」とガン監督の解雇を発表。ガン監督は監督・脚本家として『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズを成功に導き、完結編となる第3弾の脚本を書き上げていただけでなく、今後のマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)全体をマーベル・スタジオの社長であるケヴィン・ファイギと共に構想していた。それだけに、この解雇がMCUに与える影響は甚大なものになるはずだ。
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズ第3弾は秋からアトランタで撮影が始まり、2020年に公開される予定だった。ガン監督は問題の発覚後、かつて多くの攻撃的なジョークを言ったものの、これまでも論争のたびに間違いは認めて成長し、「いい人間になったとは言わないが、数年前とはかなり違う人間になった」とTwitterで訴えていた。(編集部・市川遥)