成田凌、怒られる映像に「恥ずかしい」と笑顔
映画『ニワトリ★スター』のブルーレイ&DVD発売記念トークイベントが、4日に都内で行われ、俳優の成田凌がメイキング映像について、「半裸の自分が、(井浦)新さんに怒られている映像とか、ひたすら恥ずかしいです」と語ったが、その最中に客席から井浦が「ごめん、勝手に来ちゃった」とサプライズで登場。華やかなツーショットに、集まったファンも大いに沸いた。
本作は、風変わりなアパートで共同生活を送る草太(井浦)と楽人(成田)を軸に、傷ついた男たちの友情と夢と愛を描いたバイオレンスラブファンタジー。この日のイベントにはメガホンを取ったかなた狼監督、知花ティダ役の名倉央くんも登壇した。
進行役から「2年前の今日が、ちょうどクランクインの初日だったんです」と知らされると、成田は「(初日は)かなた監督が作務衣を着て、髪もバッチリ決めていて怖かった。でも『ヨーイ、スタート』『はい、OK』の声や、そのあとのガッツポーズを見て安心したし、始まっちゃったという一抹の寂しさも感じて、不思議な感覚でした」と懐かしんだ。
サプライズ登場した井浦も「みんなでお昼を食べていたら、すごいイビキが聞こえて、見たらかなた監督が気絶して倒れていた。あの日、かなた監督がついに映画監督になったんだなと思いました」と感慨深げ。かなた監督と井浦は、長年の友人でもあり、井浦は本作の撮影を待ち続けた間柄なのだという。
その後、トークは特典メイキング映像の話に。クランクイン前に10日間、劇中の2人になりきるため、井浦と成田は、撮影所近くのアパートで共同生活を行ったのだが、成田は「(メイキングは)悪意のある撮り方で、草太(井浦)の部屋はきれいに整理されているのに、ぼくの部屋はパンツやタオルがグチャグチャで、恥ずかしいところ丸出しで。半裸で新さんに怒られているところもあるし」と困り顔。
かなた監督が「俺らにワケわからんことを言われて、凌がキレて」と話を継ぐと、成田はさらに「(頭を冷やすため)ちょっと30分、街を散歩してくるって部屋を出て、戻ってきたら草太が待っててくれて。『お兄ちゃん』って嬉しかったけど、ちょっと話そうって男2人が話し込んでいた場所が、ラブホの前だった」と裏話も披露。井浦も「肩寄せ合って、話してたね」と笑わせた。
最後に、かなた監督は「本作では応援団まで作ってもらって、作り手と観客という関係を超えたものが生まれた。支えてくれた方々には感謝です。凌と新とは、これで1つの別れになるけど、本物の役者であり続けてほしいし、自分も映画監督として戻ってくるので、そこで縁があるかないか。お互いのお楽しみにしよう」と熱い言葉で締めくくった。(取材・文/岸田智)
映画『ニワトリ★スター』のブルーレイ&DVDはハピネットより発売中