音を立てたら即死『クワイエット・プレイス』緊迫感あふれる本編映像
“音を立てたら即死”という極限の恐怖を描き、全米で大ヒットを記録したホラー映画『クワイエット・プレイス』(9月28日公開)より、緊迫感あふれる本編の一部シーンが公開された。
音に反応し人間を襲う“何か”によって荒廃した世界で、生き残った1組の家族の姿を描く本作。全米ボックスオフィスランキングでは首位デビューを飾り、近年のホラー話題作『ゲット・アウト』『ドント・ブリーズ』のみならず、『レディ・プレイヤー1』『グレイテスト・ショーマン』といった大作を超える大ヒットを飛ばした。主役のエヴリンを『オール・ユー・ニード・イズ・キル』などのエミリー・ブラントが演じ、実生活でもブラントの夫であるジョン・クラシンスキーが夫リーにふんし、監督・脚本も担当している。
日本での劇場公開が待たれる中、エヴリンが「音を立てたら、即死」という状況下で陣痛に見舞われ、たった一人で出産に臨もうとするシーンの映像が公開された。バスタブに身を潜め、声を押し殺して痛みと恐怖に耐えるエヴリンの姿。このシーンは撮影開始からわずか2日目の撮影ながら、1テイクで決まったというシーンで「あのシーンを一発で撮った後、本当に撮影所の空気がガラッと変わった」とクラシンスキーは証言。「あまりにパワフルだったから、唖然と、そこに腰かけて、なんてことだ、と感じたことを覚えている」とブラントの演技に圧倒された。
一方のブラントは、わずか1テイクだった撮影に対し「本当に欲しいものを撮れたの? それとも、私にまた同じシーンをやらせたくないと思って言っているの?」と詰め寄ったそう。クラシンスキーとブラントは撮影前に「エミリー・ブラントだからという理由で判断をしない」「正直に真実を言わなければならない」という誓いを交わしていたという。
ブラントとの信頼関係は不可欠だったようで、クラシンスキーは「僕はあのシーンを見知らぬ人にどうやって演じてもらいたいか伝え方がわからないんだ。親密な関係を彼女と持っているからこそ、僕たち二人が持つ秘密の言語にアクセスして、どう撮るか、彼女に指示する方法が分かったんだ」と語っており、二人ならではの意思疎通が存分にいかされた作品に仕上がったようだ。(編集部・小松芙未)