『スパイダーマン』MCU離脱救ったトム・ホランド、ディズニー社長との電話中酔って涙していた
スパイダーマンのマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)残留交渉において、ディズニーとソニー・ピクチャーズを説得していたトム・ホランドが、残留につながるきっかけとなったディズニー社長ボブ・アイガーとの電話中、酔って涙していたという。トム本人が、米ABC局のトーク番組「ジミー・キンメル・ライブ!」で明かした。
トム・ホランド、『スパイダーマン』MCU離脱を振り返る【動画】
スパイダーマンに関しては今年8月、MCUを展開するマーベル・スタジオの親会社ディズニーと、「スパイダーマン」シリーズの映画化権を所有するソニーの交渉が決裂し、スパイダーマンがMCUを離脱すると報じられた。しかしその一か月後、両社の間で新たな契約が結ばれ、急転直下でスパイダーマンのMCU残留が決定した。
The Hollywood Reporter は関係者の話として、スパイダーマン役のトムが8月末にアメリカで行われたイベント「D23 Expo 2019」参加後、ソニー映画部門の代表トム・ロスマンとディズニーのトップであるボブに再交渉するよう呼びかけていたと報じた。番組に出演したトムは、この件について「(交渉の)全てに関わったわけではないけど、僕がスパイダーマンを救ったんだ」とコメント。
イベント後にボブのメールアドレスを聞き出し、コンタクトを取っていたトム。数日後、家族とパブを訪れたトムは、見知らぬ番号から着信があったといい「ボブからの着信だと思ったよ。僕はその時、お酒を飲んで酔っぱらっていたけどね」と振り返る。トムの予想通り、着信はボブからだったそうで、トムは彼から「スパイダーマン残留を実現できる方法がある」と告げられたという。
司会のジミー・キンメルが「ボブは君が電話越しで泣いていたと話してたけど、本当?」と質問すると、トムは「そんなことない……いや、泣いてた」と告白。「あの時は、(酔って)とても感情的になってたんだ。『もう、全てが終わっちゃうんだ……』って気持ちがして」と付け加えた。
MCU残留を果たしたスパイダーマンは、シリーズ第3弾(2021年7月16日全米公開)がマーベルとソニーによって共同製作される。トムは今後について、「僕たちには、とてもいい計画があるんだ。スパイダーマンの未来は明るいよ。MCUはスパイダーマンのいるべき場所だし、僕は純粋に嬉しいよ」と心境を明かしている。(編集部・倉本拓弥)