トム・ホランドの「お願いお願い」攻撃にディズニーCEOが即陥落!スパイダーマンMCU残留の裏側
ウォルト・ディズニー・カンパニーの会長兼CEOであるボブ・アイガーが、スパイダーマンのマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)残留のきっかけとなったトム・ホランドからの電話について詳細を明かした。
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今年8月、MCUを展開するマーベル・スタジオの親会社ディズニーと、「スパイダーマン」シリーズの映画化権を所有するソニーの交渉が金銭面で折り合いがつかずに決裂し、スパイダーマンのMCU離脱が決定。しかしその1か月後、両社の間で新たな契約が結ばれ、急転直下でスパイダーマンのMCU残留が決定していた。その立役者となったのがスパイダーマン役のトムだ。彼がディズニー&ソニーのトップに「どうか交渉の席に戻ってほしい」と頼み込み、奇跡が起きたのだ。
先日、米ABC局のトーク番組「ジミー・キンメル・ライブ!」に出演したトムは、ディズニーの会長兼CEOであるアイガーとその電話中に酔って涙していたことを明かしていたが、この件について Us Weekly に直撃されたアイガーは「彼が酔っていたかどうかはわからないが、わたしは彼に電話したんだ。なぜなら彼が動揺して、わたしとスパイダーマンの状況について話したいと思っていることを知っていたから。わたしが彼に電話を掛けた時、彼はパブにいた。ロンドンで家族と一緒だったと思う。彼は『うるさいかもしれません。今パブを出たところです』と言っていたから」と話し始める。
「彼の声はちょっと浮ついていたようだったが、最近“彼がその時酔っぱらっていたと話した”という記事を読むまで、そうだったとは気付かなかった。でも彼は、電話では完璧にナイスだった。わたしたちはいい会話ができた」と振り返ったアイガー。「わたしが彼に電話をしたのは、スパイダーマンが彼にとってどれほど大切なことだか知っていたからであり、われわれにとって彼がいかに大切かということを理解していたから。彼はそのことについてわたしと話したいと頼み、自分がどれほど動揺しているかを伝えてきた。わたしは彼のことを本当に気に掛けていたから、電話したんだ」と愛情たっぷりに語る。
アイガーは「彼は『お願いします、お願いします』と言っていた。『何かあなたにできることはありませんか? お願いします、サー、どうかお願い? どうにかなりませんか?』と嘆願され、わたしは『トム、やってみるよ』と言った。確か『待っていて』か『わたしを信じて』というようなことも言ったと思う」とトムの“お願い攻撃”に即陥落し、すぐにソニーとの再交渉に向けて動き出したとも明かしていた。
こうしてMCU残留を果たしたスパイダーマン。マーベルとソニーによって共同製作されるシリーズ第3弾は2021年7月16日に全米公開される。(編集部・市川遥)