柳楽優弥、初の海外合作映画主演『ターコイズの空の下で』来年2月26日公開
柳楽優弥主演の日本・モンゴル・フランス合作映画『ターコイズの空の下で』が、2021年2月26日より公開されることが15日、明らかになった。本作は柳楽演じる、裕福な家庭で自堕落な暮らしを送る青年が、祖父の戦後生き別れとなった娘を捜しにモンゴルを旅するロードムービー。柳楽にとって、初の海外合作映画主演となる。本作は、第68回マンハイム・ハイデルベルク国際映画祭でワールドプレミア上映され、FIPRESCI賞(国際映画批評家連盟賞)と観客賞にあたる才能賞をダブル受賞した。
柳楽が演じるのは、大企業の経営者・三郎を祖父に持ち、贅沢三昧で自堕落な暮らしを送るタケシ。ある日、三郎の所有する競走馬を盗んだ罪で、モンゴル人の男アムラが逮捕される。第二次世界大戦終了時、モンゴルで捕虜生活を送った三郎には現地の女性との間に生き別れとなった娘がおり、タケシはその娘を捜すために言葉も通じず、価値観も異なるアムラと旅に出る。
本作は、大部分がモンゴルの荒野で撮影され、日本からは舞踏家、俳優の麿赤兒が主人公の祖父役で出演。タケシの相棒となるアムラを、モンゴル・アカデミー賞で主演男優賞を3度受賞し、近年ハリウッドにも進出したモンゴルのスター、アムラ・バルジンヤムが演じている。
メガホンを取ったのは、欧米で育ち、米・仏・日・スペインの文化と言語を吸収してきたパリ在住のアーティスト・KENTARO。映画『ラッシュアワー3』『キス・オブ・ザ・ドラゴン』などで俳優として活躍する一方、音楽・ファッション・アート業界でPVやドキュメンタリーの制作を手掛け、本作で長編監督デビュー。日本、モンゴル、フランス、オーストラリア、チリなど多国籍のスタッフを束ねた。
主演の柳楽は、本作の撮影を以下のように振り返っている。「日本、フランス、モンゴルの合作映画主演のオファーを頂いて、とても光栄でしたし脚本を読んで『これはぜひやってみたい』と思いました。KENTARO監督は、今まで僕が会った中でも抜群にセンスが良くて陽気で、面白い監督。撮影時はまだ20代でしたが、このタイミングでKENTARO監督と出会えて『ターコイズの空の下で』を撮れたのは僕にとって奇跡のような出来事でした。主人公タケシが、様々な出来事に遭遇して大人になっていく道のりが、僕自身の成長記録とも重なっているように思います」 (編集部・石井百合子)
映画『ターコイズの空の下で』は、2021年2月26日より新宿ピカデリーほか全国順次公開