『ヒート』マイケル・マン監督、東京で新作ドラマ撮影!小池都知事を表敬訪問
12日、『ヒート』『ラスト・オブ・モヒカン』などで知られる映画監督のマイケル・マンが、アメリカで配信予定の新作ドラマ「トウキョウ・バイス(原題)/ TOKYO VICE」の撮影を前に、東京・新宿の都庁にて、小池百合子都知事を表敬訪問した。この日は、エグゼクティブプロデューサーのジョン・レッシャー、ロケーションスーパーバイザーのジャニス・ポーリーも出席した。
「トウキョウ・バイス(原題)」は、全国新聞初の外国人記者として東京の裏社会を駆け巡ったアメリカ人記者、ジェイク・エーデルスタインのノンフィクション「トウキョウ・バイス:アメリカ人記者の警察回り体験記」の設定をベースに、2000年初頭の東京に生きる複数キャラクターの日常を、総製作費約8,000万ドル(約88億円)をかけてドラマ化する全8話のテレビシリーズ。主演は『ベイビー・ドライバー』のアンセル・エルゴート。日本から、渡辺謙や菊地凛子も出演する。アメリカでは、動画配信サービス HBO Maxで2021年中に配信予定。マン監督はエグゼクティブプロデューサーを務めており、第1話でメガホンも取る。
今月下旬から、新宿、渋谷、六本木などで撮影を予定しており、マン監督をはじめとしたスタッフが、報告を兼ねて小池都知事を訪問。自身の関わった作品を中心としたブルーレイを小池都知事に贈ったマン監督は「『トウキョウ・バイス(原題)』を、世界で最もエキサイティングな東京という街で撮影できることをうれしく思っています」と感謝。「東京を世界に紹介する作品を提供できるように。世界中の人が東京をよく知り、日本にプラスになることを望んでいます」と意気込みを語った。
さらに「海外の撮影隊が日本に来るときは、地方に行って、東京のふりをして撮影することがありますが、今回は(実際に)東京で撮影したいという、強い思いがありました」とこだわりを明かすマン監督。小池知事は「心から歓迎します。わたしも(マン監督が手掛けた)ドラマ『マイアミ・バイス』にワクワクしていたことを覚えています。今回は東京をベースに作られるということで、大変光栄でありますし、東京を世界にあらためて知っていただく、いいチャンスだと思っております」と歓迎すると、「東京はオールドとニューが混在した、さまざまな魅力を感じる都市です。皆さんがすばらしい撮影ができるように、東京都としても、さまざまなお手伝いができるようにと思っております」と協力を約束。マン監督も「ありがとうございます」と笑顔を見せた。
ちなみにこの日、小池都知事からけん玉とジグソーパズルをプレゼントされたマン監督は「これはハンマーですか?」とジョークを飛ばし一同笑顔。すっかり意気投合した様子で、会見が終わった後も、しばらく会場を立ち去ることなく歓談を続けていた。(取材・文:壬生智裕)