戦慄の瞬間…Fukaseの映画初セリフ収めた『キャラクター』本編映像
11日より公開される菅田将暉主演の映画『キャラクター』で俳優デビューを果たしたFukase(SEKAI NO OWARI)の初セリフを収めた本編映像が10日、公開された。約1年半もの間芝居のワークショップに通い、レッスンを重ねてきたFukaseが怪演する殺人鬼・両角の狂気が垣間見える戦慄のシーンとなっている。
本作は、殺人犯の顔を目撃した売れない漫画家の主人公・山城(菅田)が、その犯人をモデルにした新作で成功を収めたことから人生が一変していくさまを追う物語。「20世紀少年」をはじめ浦沢直樹作品を多く手掛けてきたストーリー共同制作者・長崎尚志がオリジナル脚本を務め、『帝一の國』『恋は雨上がりのように』などの永井聡監督がメガホンをとった。
Fukaseが演じる両角は、神出鬼没で犯行の目的や身元など、全てが謎に包まれたキャラクター。リアルな悪役を描けずに苦悩する漫画家・山城と、犯行後に事件現場で遭遇。両角の顔を見た山城が、彼を基に殺人鬼を主人公にした漫画を描き成功を収めた矢先、両角が突然山城の前に現れる。彼は山城が漫画で描いた事件を自らリアルに再現したと告げ、さらには山城の漫画を自身との“共作”と言い出し暴走していく。
本編映像は、とある山中を歩く両角に、そばを通り抜けた車の運転席の男性が「大丈夫ですか?」と声をかける場面からスタート。両角は不気味な笑みを浮かべながら「大丈夫じゃないです」と答える。普段のFukaseの話し声よりも少し高めに聞こえる声色が特徴だ。続くシーンでは、両角が男性の話を遮るように「乗せてもらっていいですか?」と頼み、男性は不安がる家族をよそに「どうぞ、よかったら乗ってください」と親切な対応。
両角は「狭くなっちゃってごめんね」と車に乗り込むと、男の子が読んでいた漫画雑誌「ライジングサン」に目を留め、連載中の「34(さんじゅうし)」に登場する殺人鬼ダガーが自分に似ていないか? と嬉々として話しかける。「言われてみれば……」とうなずく男の子に両角は恍惚とした表情を浮かべ、それまでの物腰の柔らかな口調とは裏腹な恐ろしい豹変を見せている。(編集部・石井百合子)