川口春奈、フジ連ドラ初主演 Snow Man目黒蓮とラブストーリー「silent」10月スタート
10月期に放送されるフジテレビの木曜劇場「silent」(毎週木曜よる10時~10時54分放送)で川口春奈が主演を務めることが明らかになった。川口がフジテレビ系の連続ドラマに主演するのは本作が初。共演に目黒蓮(Snow Man)が決定したことも明らかになった。
本作は、若手脚本家の登竜門とも呼ばれる「フジテレビヤングシナリオ大賞」にて大賞を受賞した生方美久が脚本を手掛けるオリジナル作品。主人公の青羽紬が、本気で愛するも別れることになってしまった高校時代の恋人・佐倉想と8年の時を経て偶然の再会を果たし、彼が徐々に耳が聞こえにくくなる若年発症型両側性感音難聴を患うことを知り、現実と向き合いながら寄り添い、乗り越えていこうとする姿が描かれる。
川口ふんする主人公の紬は、地元の短大を卒業後に上京し、一度は就職したものの、うまくいかずに退社。今は渋谷の大型CDショップでアルバイトとして働き、大好きな音楽に囲まれて大学生の弟とともに暮らしている。高校卒業後に想と別れてからは新たな環境で生きることを決めていた。2007年にモデルデビューを果たし、2009年に「東京DOGS」で女優として活動を開始した川口は今作でフジテレビ系連続ドラマの初主演を務める。
出演にあたり、川口は「紬はきっと、人生の片隅にずっと想がいるような、とにかく健気で一途(いちず)に誰かを思い続けている女性だと思います。そんな存在の彼の耳が聞こえなくなってしまったという部分にどう向き合って、そして彼女がどのように成長していくんだろうというのは、撮影を通して私自身も楽しみです。また、明るくて芯がありながらもチャーミングな部分があったり、私が感じる紬のいとおしい部分も演じていけたらと思っています」と意気込みを語っている。
一方、目黒ふんする想は紬のかつての恋人で、18歳のときに難病指定にもなっている若年発症型両側性感音難聴を発症し、音のない世界で生きる青年。高校時代はサッカー部のエースを務めた想は、高校仲間との縁を切ってスポーツ推薦で東京の大学に進学するも、難聴によって起きた変化にとまどいサッカーを諦めることに。現在は在宅で校閲の仕事をしながら、限られた人にしか心を開かずに日々を過ごしている。ジャニーズの9人組グループ Snow Man のメンバーとして活躍する目黒は、今作がフジテレビの連ドラ初出演となる。
演出を務めるのは、映画『チア男子!!』(2019)をはじめ、映画化もされたドラマ「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」(2020)、「うきわ -友達以上、不倫未満-」(2021)などを手掛けた風間太樹。
あわせて、キービジュアルも公開。二人で寄り添い合いながら紬が想から手話を教わっているという姿を見ることができる。突然の別れから8年の時を経て偶然の再会を果たした二人が、もう一度心を通わせ合うという明るい未来を予感させるビジュアルになっている。(編集部・大内啓輔)
コメント全文
・川口春奈
──出演が決まったときの感想を教えてください
出演の話を頂いて、自分にとって挑戦する作品になるという気持ちになりました。このストーリーを読んだとき、色々考えさせられたり、すごく切なくなったりしながら、お話を読んでいくにつれて、どんどんその世界観に引き込まれました。紬や想、それぞれが抱える問題に葛藤している姿がとても現実的で、私の心に刺さりました。このような作品に目黒さんとご一緒できるのが楽しみでもありますし、いろんなキャストの皆さんとこのチームで作り上げられるということにわくわくしているので、一緒にお芝居をしながら生まれてくるものが楽しみです。
──紬という役どころについて
紬はきっと、人生の片隅にずっと想がいるような、とにかく健気で一途(いちず)に誰かを思い続けている女性だと思います。そんな存在の彼の耳が聞こえなくなってしまったという部分にどう向き合って、そして彼女がどのように成長していくんだろうというのは、撮影を通して私自身も楽しみです。また、明るくて芯がありながらもチャーミングな部分があったり、私が感じる紬のいとおしい部分も演じていけたらと思っています。
──視聴者の皆さんへメッセージ
この作品はとても考えさせられるようなシリアスな部分も多いと思います。そんな中で紬という一人の女性が生きていく上で、色んな人と出会って色んな日常を送っていく姿や、紬が想に対してどう向き合って、二人がどうなっていくのか、私自身も楽しみにしています。切なくも温かい、そんなドラマにできたらと思っています。是非ご期待ください。
・目黒蓮(Snow Man)
──出演が決まったときの感想を教えてください。
出演の話を頂いて、初めて脚本を読んだとき、一話を読みながらボロボロに泣いてしまいました。そこに書いてある言葉の数々から、いろいろと想像することができて、心をわしづかみにされた感覚になりました。そして、この作品で川口さんとご一緒させて頂けるということで、お芝居で学べることなどたくさん吸収できたらいいなと思います。
──想を演じる上で心がけたいこと、意気込みをお願いします。
想はすごく優しい人なんだと思いました。優しいからこそ、耳が聞こえなくなってしまって、本当にいろんなことを考えただろうし、紬をはじめ周りの人たちにも彼なりの優しさを見せているんじゃないかなって感じました。そんな想が、周りの人たちからの支えを通じてどう変わっていくのか、演じる僕自身も本当に楽しみです。手話に関してはちょうど一年前ぐらいに興味を持つ出来事があって、その時に自分なりに調べたことがあったんです。そういうこともあり、今回の役もそうですが、こうして手話を習っていくというのがすごくありがたいですし、わからないことも徹底的に先生に聞いたりしながら毎日たくさん勉強させてもらっています。
──視聴者の皆さんへメッセージ
改めて生きていく上で気付かされたこともたくさんありましたし、最初に脚本を読んだ時に感じたこの感動を、見てくださる皆さんにも届けられたらいいなと思っています。そしてこの作品を見てくださった方が、例えば海外の言葉を覚えてコミュニケーションを取ったりするのと同じように、手話を実際に覚えて通じ合っていく、そういうあたたかい世界になったらうれしいです。精一杯で全力で演じさせてもらいます。