西島秀俊×濱田岳×上白石萌歌、異色刑事ドラマでトリオ結成 巨悪に立ち向かう
俳優の西島秀俊、濱田岳、上白石萌歌が、2023年1月スタートのテレビ朝日系木曜ドラマ「警視庁アウトサイダー」(毎週木曜・午後9時~)に出演することが9日、発表された。西島は元マル暴のオヤジ刑事、濱田は秘密をひた隠すエース刑事、上白石はやる気ナシの新米刑事にふんし、トリオで巨悪に立ち向かう。
「インディゴの夜」などで知られる作家・加藤実秋の同名小説を原作にした「警視庁アウトサイダー」は、スネに傷を持つグレーな刑事たちが、秘密を隠しながら互いに利用しあい、それぞれの正義を見いだしていくという異色刑事ドラマ。脚本は、映画『東京リベンジャーズ』などの高橋泉(「高」は「はしごだか」)、演出は「99.9-刑事専門弁護士-」シリーズなどの木村ひさしらが担当する。
西島が演じる主人公の架川英児は、五十路を過ぎて警視庁組織犯罪対策部から所轄の刑事課に飛ばされた、見た目が極道の元マル暴オヤジ刑事。左遷の原因となったトラブルの真実を探るためにも本庁への復帰を強く望み、そのために秘密を表沙汰にされたくない蓮見光輔(濱田)と密約を交わし、タッグを組むことに。だが、一連の謎を追ううちに、左遷の原因があまりに深い闇につながっていることに気づいて……という役どころ。西島にとって本作は、主演映画『ドライブ・マイ・カー』が米アカデミー賞国際長編映画賞に輝いてから初の連続テレビドラマ主演作で、テレビ朝日の連続ドラマ初主演作となる。
濱田が演じる蓮見光輔は、周囲から非の打ち所がないと評される所轄のさわやかエース刑事。しかし、刑事になった背景には誰にも言えない大きな秘密があり、その秘密を察知した英児とやむなくコンビを組むことに。そこに新米刑事・水木直央(上白石)も加わり、トリオで捜査に臨むうちに、3人の間には奇妙な絆が育まれていく。
上白石が演じる水木直央は、安定した就職先として公務員を目指し、なりゆきで刑事になってしまった新人刑事。刑事課の仕事はノリ気でなく、「能力以上の仕事をやらせるって、パワハラだと思うな~」とズバズバ遠慮なしにモノを言う。ある事件をきっかけに仕事への意識は変わるが、実父が警視庁副総監という事実が直央の運命を翻弄していく。
サスペンス、コメディー、ラブ、復讐劇という多彩な要素が詰め込まれた本作。警察組織の中で異質な存在=アウトサイダーである3人が持ちつ持たれつ、さまざまな難事件に挑んでいくが、やがて、それぞれが背負っていた過去の真実が明らかになり、物語は壮大な復讐劇へとなだれ込んでいく。
服部宣之ゼネラルプロデューサーは「世の中のあらゆることを『白』か『黒』か、その二択しかないような感じで当事者たちを追い詰めていく昨今、限りなくグレーな、白と黒の境界線を行ったり来たりする登場人物たちが主人公のドラマです」と作品を紹介している。(清水一)