実写版アリエル役は「あらゆる人種」をオーディション
実写版『リトル・マーメイド』が今月9日より日本でも公開され、週末映画動員ランキング3週連続1位の大ヒットを記録している。主人公アリエルを演じたのは、黒人歌手のハリー・ベイリーだ。
本作は、陸の上での暮らしを夢見る人魚のアリエルを主人公にしたディズニーの人気アニメーションを実写化。メガホンを取った『メリー・ポピンズ リターンズ』『シカゴ』のロブ・マーシャル監督は The Hollywood Reporter で、初めてオーディションでハリーに会ったときのことをこう振り返っている。
「とても強烈でした。しかも、彼女がオーディション1人目だったんですから。ジョン(プロデューサーのジョン・デルーカ)を見て、まさに『これで決まり? もういい?』と言ったのを覚えています。でも、にわかには信じがたくて、その後もオーディションは続けました」
しかし、ハリー以上の逸材が現れることはなかったという。マーシャル監督は「その後、何百人の女性たち、素晴らしい俳優や歌手に会いました。でも、彼女が最初に上げたハードルを越えられる人はいませんでした。誰一人としてです。それから、わたしたちはあらゆる人種に会いました。有色人種の女性をキャスティングしようという意図はありませんでした。本当にただ『最高のアリエルを探そう』という感じで、ハリーがその役を射止めたのです」と明かしている。(編集部・中山雄一朗)