貴公子 (2023):映画短評
貴公子 (2023)ナルシストなサイコパスの魅力が爆発!
『THE WITCH/魔女』シリーズ同様、ドラマ性が弱いなか、じつにケレン味たっぷり。新たなキャラが次々参戦して、どんどん風呂敷を広げまくるという、紛れもないパク・フンジョン監督作。妙に稲垣吾郎味が強いキム・ガンウの悪役も魅力的だが、何はなくとも『ヒッチャー』のルトガー・ハウアーを思い起こさせる、完全にサイコパスな“チング(友だち)”を演じるキム・ソンホ一択! 時折魅せるナルシストで、コーラ好きな自称“プロ”キャラが笑いを誘い、なんだかなんだラストまで目が離せない。明らかに続編も視野に入れていることもあり、彼が“魔女ユニバース”に参戦する可能性もなくはなさそうだ。
この短評にはネタバレを含んでいます