映画クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記 (2024):映画短評
映画クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記 (2024)今度の敵はアテンション・エコノミーの権化
リアルタッチの恐竜が大暴れして、しんちゃんをはじめお馴染みのキャラが定番のギャグをやりつつ、かけがえのないひと夏の経験をする。最近出番の少なかったシロの頑張りも堪能できる。コンセプトは十分に達成している作品だと思う。突拍子のない恐竜ギャグも、一緒に見ていた子どもたちには大変受けていた。悪役が自己承認欲求とアテンション・エコノミーの権化のような人物であり(毒親でもある)、首尾一貫した行動をしないのが面白い。賛否両論ある結末については、何らかの前置きが必要だったのでは。北村匠海が演じたビリーというキャラの幼稚な純粋さはとことんタチが悪いのだが、作り手はどこまで意識していたのだろうか。
この短評にはネタバレを含んでいます