戦と乱 (2024):映画短評
戦と乱 (2024)パク・チャヌク脚本、圧巻のバイオレンス歴史アクション
パク・チャヌクが脚本と製作を務めたバイオレンス歴史アクション。秀吉の朝鮮侵略が行われていた朝鮮王朝を舞台に、奴婢と貴族という身分を隔てた男同士の友情と殺し合いが描かれる。残忍な日本の武将も登場するが(『ザ・グローリー~輝かしき復讐』のチョン・ソンイルが熱演)、それよりも腐敗しきった朝鮮の王や両班(貴族階級)が悪く描かれているのが面白い。王が逃亡するときに民衆から石を投げられたのは史実とのこと。歴史劇としてだけでなく、ソードアクションとしての見せ場も十分用意されているが、韓国映画らしく首も体の一部もスパスパと景気よく飛んでいく。観終わった後に思うのは、腐った体制は叩き潰さないとダメということ。
この短評にはネタバレを含んでいます