思い、思われ、ふり、ふられ (2020):映画短評
思い、思われ、ふり、ふられ (2020)ライター2人の平均評価: 4.5
ピュアとリアル
咲坂伊緒青春三部作の最期の一編の映画化。
監督と原作者は「アオハライド」ですでに組んでいることもあって、原作の活かしどころもわかっている感じがします。
浜辺美波と北村匠海はもちろん、いよいよメジャーでメインを張るようになってきた福本莉子の大健闘も印象に残りました。
10代だからこそモテるピュアな部分と、意外としっかりているリアルの分のバランスが良かったです。
約一ヶ月後に公開される長編アニメーション版との違いも気になるところ。
今度も、咲坂伊緒原作との相性が抜群すぎる!
またも浜辺美波と北村匠海が共演する“あざとさ”はあるが、そこは少女マンガ原作の金字塔『アオハライド』を手掛けた三木孝浩監督作。前半こそ、原作の肝である雨の描写を押さえ、北村の色気がダダ漏れするキラキラ映画の見本市状態だが、浜辺の怪物感が浮かび上がる中盤からの感情のうねりがスゴい。女優として次のステップに入った浜辺の相方に、東宝シンデレラの後輩・福本莉子を配したのも功を奏し、元ボイメン赤楚衛二も大健闘。ヒゲダンの主題歌も既成曲と思えぬほど、ハマっており、恋愛の面倒臭さをここまで爽やかに描いたことに脱帽しかない。DVDという消えゆくメディアを使った描写も泣けてくる!