『スーサイド・スクワッド』ウィル・スミス&マーゴット・ロビー&福原かれん単独インタビュー!
史上最悪の犯罪者たちが減刑をエサに世界を救うミッションに駆り出された! 公開前から大きな話題を呼んでいる『スーサイド・スクワッド』で悪役に挑んだウィル・スミス、マーゴット・ロビー、福原かれんが本作について語った。(取材・文:石神恵美子 写真:金井尭子)
■悪役人気の理由
Q:本作は北米をはじめ大ヒットとなり、“悪役ブーム”なるものが起きている気がします。なぜ今、悪役が人気を集めているのでしょう。
マーゴット・ロビー(以下、マーゴット):最近、アメコミの実写化が頻繁に行われているけど、そんな中でみんなが少し違った物語を観たいと思っているからじゃないかしら。スーサイド・スクワッドは最終的には世界を救う。でも悪党だから方法は型破り……みたいなね。それに映画で面白いなと思うキャラクターって、実世界で私たちができないことをする人物だと思うの。私たち役者にとっても、人生で絶対に言わないであろうセリフを言ったり、行動したりするのってとても魅力的なことで、観客にとってもそれは同じだから、悪役を見ていて面白いと思うんじゃないかしら。
Q:ウィルが悪役に初挑戦すると聞いたときは驚きました。ナイスガイのイメージが強いですからね。
マーゴット:本当に、彼の性分には合ってないのよね(笑)。
福原かれん(以下、福原):ウィルはどう頑張っても意地悪になれない人なんです。(一同笑)
ウィル・スミス(以下、ウィル):悪役はとても難しかったよ。なんたって僕は、人に対していつも思いやりと愛のこもった言動を心がけているからね(笑)。でもだからこそ、こういうキャラクターを演じられて楽しかった。何をすべきで何を言うべきか、ルールなんてなかったから、最初は難しかったけど、撮影が始まって6~7週間もしたらキャラも定まってきて、だいぶ楽になったね。
■ハーレイ・クインは原宿ガール!
Q:コスチュームが原作と違うところも多いですよね。福原さんは、(マーゴット演じる)ハーレイ・クインの衣装が原宿ガールっぽいとおっしゃっていましたよね。
マーゴット:そうなの! 最初の頃にそういう話をしていたのよね。
福原:キュートな髪形とか。
Q:どうしてあのような衣装になったんでしょう。
マーゴット:原作でハーレイが身に着けていたスーツをより洗練させたものにしたいと思っていたの。コミックのハーレイには、チアリーディングのようなスカートや、ショートパンツとか、衣装にたくさんのバリエーションがあるから、それを自由に組み合わせて新しいコスチュームを考えることができた。実際に100種類もの衣装を試したわ! 彼女の見た目がいかに大事かってことがわかっていたし、たくさんのファンをがっかりさせたくなかったの。でも同時に、何か新しいことに挑戦したかった。最終的に、いかにも若者って感じの格好がこの映画にはふさわしいってなったのよ。悪党だけど、嫌な奴じゃないっていうのが伝わるでしょ。
Q:カタナ役はいかがでしたか? 日本人として、うれしいキャラクターでした。
福原:実は最初、コミックのカタナが着ているような、全身黒のキャットスーツに決まっていたんです。でも、衣装を着て写真を撮る2日前に急きょ変更になって、日本の暴走族にインスパイアされた、あの衣装になったんです。細かい部分にもこだわっていて、カタナの亡き夫に対する思いが込められたワッペンや侍の家紋とか、腕章には第2次世界大戦に日本の女性が行っていた(戦場での兵士の幸運を祈る)千人針が施されていたり。カタナの衣装には日本文化が色濃く反映されているんです。