高梨臨、女優としての自分、そぎ落とした 『種まく旅人~夢のつぎ木~』単独インタビュー(2/2)
■アクティブだけど人見知り?
Q:着ぐるみは相当な体力がいりますね。高梨さんはフルマラソンにも挑戦したりしていますが、ストイックに物事に取り組むことが好きなのですか?
高梨:好きなことに対しては結構はまり性なんです。食べ物とかでも好きなものができるとそればっかり食べちゃって。フルマラソンに関しては、中学生のころに駅伝をやっていて走る習慣があったので苦ではなかったですね。
Q:最近はまっていることはありますか?
高梨:はまっているということではないのですが、富士山に登りたいです。ご来光がどうしても見たいんです。でも一人で行くのは孤独すぎるし、二人だと長い時間を密に過ごさなくていけませんよね。誰と行ったらいいのかでずっと迷っているので「富士山に登ろう!」という企画を待っています(笑)。
Q:アクティブな半面、人見知りなのですか?
高梨:小さいころから自分の意見を人に言うのは苦手ですね。この仕事をするようになって、そういう部分はだいぶ成長できましたが、プライベートではやっぱりあまり得意ではないです。意外と一人で家にいるのが気楽で好きなんですね。
Q:小さいころ漫画家になりたかったとおっしゃっていましたが、一人でコツコツできるからですか?
高梨:もともと漫画は好きで、その中でも水沢めぐみ先生の「姫ちゃんのリボン」が大好きだったんです。でも、物語を作る才能がないって中学生のころ気づいて挫折しましたね。今でも絵はふざけて描いたりしますが、落書きレベルです。
Q:女優さんだと、好きな漫画の実写化で自分が出演するなんて機会もあるかもしれませんね。
高梨:漫画の実写化ってファンからすると複雑な作品もあると思いますが、実際自分が好きな作品が実写化されるとなったら、他の人にはやってほしくないので、「やりたい!」って思うんでしょうね。
シリアスからコミカルまで幅広い役柄を演じる女優という印象があった高梨臨。役柄同様、フルマラソン走破や「富士山登山をしたい」とアクティブな一面を見せつつも、「自分の意見を言うのが苦手」と内気な面ものぞかせるなど、人としても奥深さも感じさせる。「一度共演した役者さんやスタッフさん、監督さんとまたご一緒することが目標」という高梨。佐々部監督との新たなる共演が待ち遠しいと思わせるほど、本作で高梨演じた彩音は、味わい深い人物に描かれている。