年納めも年初めも映画館で!年末年始映画特集2016-17
いよいよ年末! 今年は、『君の名は。』や『シン・ゴジラ』という邦画作品のメガヒットや、『インデペンデンス・デイ』続編や『ジェイソン・ボーン』など人気シリーズの洋画作品が、映画界を盛り上げた。来年はどんな年になるのか? 幅広いジャンルからあなたのお気に入りをチェック!(編集部:山本優実)
【年末年始映画 編集部イチオシ3大作品】
1:『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』
『ハリー・ポッター』シリーズの原作者J・K・ローリングが映画の脚本に初挑戦し、オスカー俳優のエディ・レッドメインらが出演したファンタジー。不思議な生き物たちが詰まったトランクを手にイギリスからニューヨークに渡った魔法動物学者が、そのうち数匹を逃がしたことから始まる大騒動を描く。あらすじを読む
★ココがオススメ:ハリポタ初心者でも楽しめるオリジナルストーリー
ちょっと頼りない主人公をはじめとする個性豊かなキャラクターや、物語を追うごとに明らかになる陰謀など、J・K・ローリングが新たに書き下ろした濃密な物語は絶品。『ハリー・ポッター』シリーズを観ていない初心者でも気軽に楽しめる。
★ココがオススメ:まるで魔法にかかったような映像美に酔う
1920年代のクラシカルなニューヨークのビジュアル表現や、夢のような魔法の数々、熟練の魔法使いのハイレベルなバトルなど見どころがぎっしり。さらに「ファンタスティック・ビースト」=「魔法動物」の、キュートな風貌に魔法が加わり、物語をさらに盛り上げる。
2:『ドント・ブリーズ』
盲目の老人宅に強盗に入った若者たちが、反撃に遭う恐怖を描くスリラー。リメイク版『死霊のはらわた』などのフェデ・アルバレス監督がメガホンを取り、オリジナル版のサム・ライミ監督と、ライミ監督とタッグを組んできたロブ・タパートがプロデュースを手掛けた。目は見えなくとも研ぎ澄まされた聴覚を持つ老人に『アバター』などのスティーヴン・ラングがふんする。あらすじを読む
★ココがオススメ:文字通り息もできない!!
圧倒的な恐怖と、若者が盲目の老人に反撃されるという秀逸な設定が反響を呼び、全米で大ヒットを記録、続編も決定した本作。呼吸音も聞き逃さない老人を前に、若者たちが暗闇の中で追い詰められていく姿は、観ているだけで息がつまりそうになる。
★ココがオススメ:恐怖!こんなおじいさんイヤ!
フレディでもジェイソンでもない、盲目の老人というのがミソ。戦争で失明し、ある事件をきっかけに一人でひっそりと暮らすかわいそうな老人に見えるが、次第に明らかになる彼の狂気に、背筋が凍る。
3:『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』
世界的に人気のSFシリーズ『スター・ウォーズ』のエピソード4の前を描いたサイドストーリー。圧倒的な破壊力を誇る帝国軍の宇宙要塞デス・スターの設計図を奪うという任務を遂行した反乱軍兵士たちの戦いを追う。監督は『GODZILLA ゴジラ』などのギャレス・エドワーズ。帝国軍と反乱軍の戦争秘話が見どころ。あらすじを読む
★ココがオススメ:日本人もうならす「泣けるスター・ウォーズ」!?
日本文化、とくに黒澤明の影響を受けているとされる『スター・ウォーズ』シリーズ。本作で、命懸けでミッションを遂行するローグ・ワンメンバーの姿は『七人の侍』を彷彿させ、日本人の心に訴えかける感動作に仕上がっている。物語のキーとなる父と子の物語にも注目。
★ココがオススメ:新キャラやあの人まで!ファンがシビれるシーン満載
主人公とドロイドがコンビを組んで繰り広げるバトルシーンや、手に汗握る空中戦など、今回も迫力のVFXは健在。新キャラクターのK-2SOというドロイドの登場のほか、ダース・ベイダーの再登場にも注目を。1作目であるエピソード4へのオマージュがふんだんに盛り込まれており、シビれるシーンが満載。
【正月休みはやっぱりコレ!アクション&スペクタクル】
『バイオハザード:ザ・ファイナル』
シリーズ最終章は壮大なバトル!ローラも大活躍
ミラ・ジョヴォヴィッチが大人気ゲームのヒロイン・アリスにふんし、激しいサバイバルを繰り広げるアクションシリーズの第6作にして最終章。アリスと宿敵アンブレラ社が仕掛けるアンデッドとの最後のバトルを活写する。アンデッドめがけて銃を乱射する女戦士コバルトを熱演したローラの活躍も見逃せない。あらすじはこちら
『海賊とよばれた男』
日本の未来を思った男たちの勇姿に胸アツ!
『永遠の0』の原作・百田尚樹、監督・山崎貴、主演・岡田准一のタッグで実写化した壮大なドラマ。明治から昭和にかけて数々の困難を乗り越え、石油事業に尽力した男の闘いを軸に描く。激動の時代を生き抜き、日本の未来を思った男たちの生きざまに胸がアツくなる。主人公の青年期から老年期までを一人で演じた岡田の名演にも注目。あらすじはこちら
『土竜の唄 香港狂騒曲』
アクション・エロ・笑いも倍増の続編!
高橋のぼるのコミックを、生田斗真主演、三池崇史監督、宮藤官九郎脚本のタッグで映画化した大ヒット作の続編。今回はチャイニーズマフィアの撲滅、最終ターゲットの護衛を命じられた潜入捜査官に、次々と危機が降り掛かるさまが描かれる。瑛太、本田翼をはじめとする新キャストも登場し、アクションやお色気シーンもパワーアップ。あらすじはこちら
【ゾゾ…背筋も凍る!ミステリー&サスペンス】
『エヴォリューション』
まるで悪夢!?観た後に不穏な余韻が残る異色作
各国の映画祭で高い評価を獲得した異色のダークファンタジー。少年と女性しか住んでいない島を舞台に、そこに隠されている秘密を知る10歳の少年の姿を追う。“美しい悪夢”と謳われているように、観た後も不穏な余韻が残る。メガホンを取るのは、『エコール』などのルシール・アザリロヴィック。あらすじはこちら
『ガール・オン・ザ・トレイン』
衝撃のラスト!殺人事件に巻き込まれる女の運命は…
ポーラ・ホーキンズの小説を基にしたミステリー。通勤電車の窓から人妻の不倫現場を目撃したのを機に、殺人事件に巻き込まれる主人公の姿を追う。監督は『ヘルプ ~心がつなぐストーリー~』のテイト・テイラー。キャストにエミリー・ブラント、レベッカ・ファーガソンらが集結する。全米で初登場1位を獲得している。あらすじはこちら
『アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場』
事件は会議室で起きている!?戦争の闇を描く
ドローンを使い、戦場から遠く離れた場所で進められる現代の戦争の闇を描く軍事サスペンス。罪なき少女を犠牲にしてまでテロリストを殺害すべきかという究極の決断を通し、真の正義やモラルを問い掛ける。主演のヘレン・ミレンのほか、今年1月に死去したアラン・リックマンが出演。あらすじはこちら
【泣ける映画で1年分のストレス発散!】
『幸せなひとりぼっち』
自殺を何度も試みる老人の悲しい過去と温かな交流
愛妻を亡くし人生に絶望した老人が、自殺を何度も試みるも、隣人一家との交流を通して徐々に心を開いていく人間ドラマ。クセのある主人公の心の変化を追いながら、「人は一人で生きられるのか」「人生とは何か」を問い掛ける。母国スウェーデンで映画史に残るヒットを記録した。あらすじはこちら
『聖の青春』
まるで別人!?松山ケンイチ熱演の感動作
29歳の若さでこの世を去った天才棋士・村山聖の生涯をつづる実話を映画化。幼いころより患う難病と闘いながら将棋の道を突き進んだ村山の壮絶な人生を、羽生善治をはじめとする同世代の棋士との死闘や、彼を支える師匠や両親たちの愛を通して描く。大幅な体重増量など徹底した役づくりに挑んだ松山の熱演が光る。あらすじはこちら
『ヒトラーの忘れもの』
悪夢の中で築かれる絆に涙する真実の物語
第2次世界大戦終了後、ドイツ兵捕虜がデンマークで地雷処理に動員されたという史実を基に描くドラマ。恐ろしい体験を共有するうちに、戦時中は敵同士だったドイツ兵捕虜とデンマーク人軍曹が次第に人間として距離を縮めていく過程を丁寧に描写する。人間の善と悪の二面性を浮き彫りにする物語に引き込まれる。あらすじはこちら
『こころに剣士を』
ワケあり主人公と子供たちが逆境に立ち向かう
第2次世界大戦後のソ連占領下のエストニアを舞台に、秘密警察に追われている主人公と子供たちの交流を描く、実話を基にした感動作。自由のない鬱屈した生活の中で、彼らがフェンシングを通じて希望を取り戻し、逆境に立ち向かう姿を描く。第73回ゴールデン・グローブ賞外国語映画賞にノミネートされるなど高い評価を得た。あらすじはこちら