スパイク・リー監督を直撃!トニー賞ノミネートの傑作ミュージカルをライブ映像化!
映画『ドゥ・ザ・ライト・シング』『マルコムX』で有名な黒人映画監督スパイク・リーが、ミュージカル作品「パッシング・ストレンジ」の舞台をライブ映像化することを発表した。
本作はロサンゼルスに住む若い黒人が中産階級を捨て、芸術と自分自身のアイデンティティーを求めて海外に旅立つという人間ドラマ。オフ・ブロードウェイから始まり、トニー賞にノミネートされるなど、高い評価を受けた作品だ。この舞台に感動したスパイク監督自らが映像化の企画を立ち上げ、プロデューサーと監督を務めることとなった。
スパイク監督は「この舞台に完全にノックアウトされてしまった。そのストーリー性、演技、人間関係のどれにおいても、わたしにとって新しい発見だった。この傑作を次世代にも伝えたいと考え、映像化の企画を立ち上げたんだ」と興奮気味にコメント。
製作スタイルとしては実際に観客が入場しての上演と、この作品のためだけに行われる上演を数回にわたって撮影するとのこと。撮影監督は映画『インサイド・マン』でスパイク監督とコンビを組んだマシュー・リバティークが務める。この撮影の制作費は約2億円で、撮影が行われる回のチケットはすでに発売されている。(取材・文:細木信宏)