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アカデミー賞外国語映画賞受賞となるか?『ザ・クラス』の監督に直撃!

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ローラン・カンテ監督
ローラン・カンテ監督 - Photo:Nobuhiro Hosoki

 今年のカンヌ国際映画祭で、21年ぶりに母国フランスにパルムドールをもたらした映画『ザ・クラス』(英題)について、監督のローラン・カンテに話を聞いた。本作は、教育経験を持つフランソワ・ベガデューの自叙伝をベースに、フランソワ自ら主演を務め、実際の中学校の生徒や教師を参加させ、ドキュメンタリー感覚で教育現場をカメラにとらえた秀作。

 ローラン監督は、原作者とともに映画を製作したことについて「最初の問題は、どれだけ原作を忠実に描くか、あるいはまったく描かないかだった。最終的には原作を再構築したものとして完成したが、原作には忠実ではないし、拡張したものでもある」と語った。

 生徒のキャスティングについては「国際色豊かなパリ東部の20区にある学校を選び、その中でわれわれが出した提案に興味を示した学校に決めたんだ。それから、毎週1回約3時間のワークショップに参加してくれる10代の生徒を募集したんだ。最初は50人の生徒が集まってくれたんだが、すぐに別のことに興味を持ったり、カメラの前で演じたくないなどの理由で、最終的には25人に減ってしまったんだよ。だが、残ってくれた生徒は素晴らしい子どもたちだった!」と当時を振り返るように語ってくれた。

 ワークショップと撮影を通して、生徒はどれだけ変化したのだろうか。「もともと10代前半の子たちは、こうした経験がなかったとしても変化していくものだから、この映画がどの程度影響を与えたかはわからないね(笑)。ある意味でこの映画は、大人の感覚を彼らにも味わってもらえたんじゃないかと思う。この映画が、これからの彼らと先生との関係を変えていくかもしれないね」と考え深げに子どもたちについて語ってくれた。なお『ザ・クラス』(英題)は、フランス代表作品としてアカデミー賞外国語映画賞候補となっている。(取材・文:細木信宏 / Nobuhiro Hosoki)

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