セックス討論会から赤ちゃん連れ歓迎の上映まで!ロンドンの女性映画祭
ロンドンで開催されたバーズ・アイ・ビュー映画祭で映画『グローンナプス』(英題)が上映され、関係者が登壇した。本映画祭は、今年が第5回となる女性映画製作者を応援する映画祭。『アメリカン・サイコ』のメアリー・ハロン監督が成功の秘けつを明かすトークなど製作者向けのイベントに加え、赤ちゃん連れ歓迎の上映日なども設けられ、女性観客も応援する内容となっている。
『グローンナプス』(英題)は、昨年のカンヌ国際映画祭の批評家週間で上映されたフランスとスウェーデンの作品で、今回の3月10日と11日の2度の上映が、イギリスでのお披露目となる。やや風変わりなシングルファーザーと誕生日記念ホリデーにフランスからスウェーデンにやってきた17歳になる娘が主人公のコメディータッチの本作、撮っているのもアンナ・ノヴィオン監督と撮影のピエール・ノヴィオンの父娘コンビ。これからも共同制作を続けるかとの質問に二人そろって「ノー!」とうんざりした様子を見せながら、実は次の作品に二人でとりかかっているというから、息の合ったコンビのようだ。
女性監督による作品の上映のほか、さまざまなイベントもある本映画祭、11日の同作上映時にも、すぐお隣の会場では、映画『リービング・ラスベガス』のマイク・フィギス監督らをパネリストに迎えた「セックス・オン・スクリーン」と題した討論会がエロチック短編上映付きで開催され、そちらも超満員となっていた。(取材・文:山口ゆかり / Yukari Yamaguchi)