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坂東玉三郎に直撃インタビュー!「中国の若者の意欲に胸が熱くなった…」

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しなやかな手つきがなまめかしい!
しなやかな手つきがなまめかしい! - PHOTO:Takashi Okamoto

 映画『シネマ歌舞伎特別篇 牡丹亭(ぼたんてい)』で公演風景とその舞台裏を公開した坂東玉三郎が、劇中で中国の大学生たちと触れ合ったことを基に、日本の若者へアドバイスをくれた。本作は、中国の伝統的な舞踏である昆劇(こんげき)「牡丹亭」の中国公演の様子を追った舞台編と、中国滞在中の16日間を追ったドキュメンタリー編の2部構成になっている。

映画『シネマ歌舞伎特別篇 牡丹亭(ぼたんてい)』

 ドキュメンタリー編で大学生を前に講演を行い、学生たちの質問に気軽に答える姿が印象的だった玉三郎。 講演の感想を聞くと、「彼らはとても意欲的。反応が良くて、胸が熱くなる思いがした。先への希望がわいてきた」と語った。中国の若者と交流した玉三郎に、日本の若者へアドバイスをお願いすると、「日本の若者はものが多過ぎて暗中模索している。本当に自分が求めるものを早く見つけること。疑似体験をせずに、人間と直接触れ合うことで自分の目指す道を見つけていくことが大事」と人生の先輩としてメッセージをくれた。

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 昆劇(こんげき)には600年の歴史があり、その中から生まれた京劇には200年以上の歴史がある。昆劇(こんげき)は京劇のように武勇伝や戦闘場面が多いわけではなく、情緒的な演目が多い。玉三郎は本作の魅力について「夢の中で恋をした人に、現実の世界ではなかなか会えないというシチュエーションに惹(ひ)かれた」と話す。中国での舞台が成功したことで、「長年の夢をかなえることができ、とてもうれしかった。拍手をもらったことで、先があると思った」と中国で確かな手ごたえを感じたことを明かした。日本の伝統芸能・歌舞伎の世界で、美の至宝といえる玉三郎は世界の演劇史にまた新たな足跡を残した。

 本作は、玉三郎演じる杜麗娘(とれいじょう)と柳夢梅(りゅうむばい)が恋に落ち、歓喜のときを過ごすが、気が付けばそれらはすべて夢の中での出来事だったという情緒的なラブストーリー。2年がかりで細やかななまりにも気を付けて難しい発音を習得したという、玉三郎の見事な中国語(蘇州語)のせりふと歌にも注目だ。

映画『シネマ歌舞伎特別篇 牡丹亭(ぼたんてい)』は5月30日より東劇ほかにて公開

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